1.2 ミクロ経済とは?

「ミクロ経済」は、マクロ経済のような「大きな視点」ではなく、もっと小さなスケールでの経済活動に焦点を当てます。具体的には、個々の企業や消費者がどのように意思決定をしているか、そしてそれが市場全体にどのように影響を与えるのかを分析します。


たとえば、あなたがスーパーでリンゴを買おうとするとき、価格や品質、他の果物との比較をしますよね。このとき、「安い方がいい」「品質が良いものがいい」といった個々の消費者の選択が、最終的に市場の需要や価格に影響を与えます。これがミクロ経済です。


企業側も同じです。新しい商品を作るとき、企業は「この商品にどれだけ需要があるか?」「価格をいくらに設定すれば利益が最大化できるか?」といった分析を行います。このような個別の企業や消費者の行動が、市場における全体の動きに影響を与えるのです。


ここで、面白い話を一つ。日本にはコンビニがたくさんありますが、なぜか都市部には一つの交差点に同じコンビニが2軒並んでいることもありますよね。これは「競争」と「需要」の絶妙なバランスを取った結果なんです。企業は、他社よりも近い場所に店舗を構えることで「お客さんが少しでも手間をかけずに来店できるように」と考えるわけです。結果、ライバル店同士がまさに真隣に並ぶという現象が起きるわけです。これは、ミクロ経済の視点から見ると、「少しでも多くの消費者を自店に引き寄せたい」という企業の戦略が現れた一例です。

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