「経済と政治がわかる！未来をつかむビジネスの教科書」

1.3 マクロ経済とミクロ経済の違い

ここで、マクロ経済とミクロ経済の違いについて整理しておきましょう。簡単に言えば、マクロ経済は「大きな視点」で国全体の経済を見ます。一方、ミクロ経済は「小さな視点」で、個々の企業や消費者の行動を分析します。

たとえば、マクロ経済では「日本のGDPがどのように成長しているのか？」といった国全体の問題に焦点を当てます。GDPは一国の経済規模を示す指標で、その国がどれだけのものを生産しているか、経済活動がどれだけ活発かを表しています。

一方で、ミクロ経済では「この企業の新商品はどれくらい売れるのか？」や「消費者は何を基準に商品を選ぶのか？」といったより具体的な問題に注目します。これは、あなたが朝食にパンを選ぶかご飯を選ぶかというような、日常の選択にも影響しています。