第7話 狩るモノ
ケンジは上機嫌で、「オッス!、オラケンジ!、キュートな皆さんこんばんは!」と女性であろう店内にいる客達へそう声を上げながらホストクラブ [エデン]のその店内へと入って行った。
しかし、この時ケンジは知らなかった。
闇の中に光る紅い目を
その紅く輝く眼は獲物を狙う獣の様に鋭くケンジの事を見詰めていた。
幾らネオンの灯りで街を照らし出しても、夜の闇からは人は逃れられない。
その紅い眼の持ち主はネオンの灯りの届かない、ビルの屋上に立っていた。
パッと見は黒髪のツインテ少女のそれだが、彼女も又、零呼たちと同じく幻影の少女。illusionGirlであった。
そう、普通その姿を人は見る事が出来ない。
その姿をその目で見、その存在に気付いた時は、その者を救う希望の救世主として現れた時か。
または、理を破ったが為に命を奪いに現れた絶望と恐怖を与える死神として現れた時である。
ケンジにとってその幻影の少女リリスは後者であった。
その幻影の少女リリスはケンジの姿をその目で追いながら不敵な笑みをその顔に浮かべながら
「あの二人のやり方は回りくどいのよ。ヤルならとっとと操っている悪魔の尻尾を摑んで、パッとキメちゃえばすぐなのに」
と零呼達を嘲う言葉を吐いた。
reiko the illusionGirl みけねこ @piyonkite
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。reiko the illusionGirlの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます