第18話
中に入ると、先日来た時と何も変わっていなかった。有逸変わっているとしたらスライムの数とは位置位。
本当に何も変わっていない。
私「確認するけど、スライムの種族特性は、吸収と分離と変化だよね。」
デ「はい。一つ補足するとすれば、知能を持ったスライムは、吸収したもの以外にも変化することが可能です。しかしこれは可能性なので耳に留める程度にしておいて下さい。」
私「スライムの弱点は、分かってるから良いや。とりあえず一匹。ファイヤーパレット」
そう言って殺してみるも特段なにか感触があるわけでもない。魔法で殺しているから当然か。別の個体を切ってみる。分裂した。とりあえず殺す。他にも実験をしてなんとか分かった。物理防御と魔法防御%で表すとこんな感じ。魔法防御が−200%物理防御が300%。これはどの属性でも同じだった。次の階層から蹂躙を始めて、ついに四十九階層。階段を上り部屋に入ると、美しい宮殿があった。そしてその前には、土下座する十人の人のような何かがこちらに頭を下げてこういった。
十人「これ以上うちの民を減らさないで下さい。」
私「貴方方を助けた場合私共になんの特があるの?そもそも本体は傷つかないはずだよ。」
毒「実は我々一度ルシファー様と敵対しているのですよ。」
私「貴方方もけんかを売ったの。なんてけんかを売ったの?」
麻「実は、捕食しようとして失敗したんです。」
私「それが原因か。」
闇「何でもするので命だけはお助け下さい。」
私「じゃあ君たち十人が一人にまとまって、私の配下になったら良いよ。」
風「わかりました。少し話し合う時間を下さい。」
そう言ってスライムたちは、後ろに集まり話し合いを始めた、そろそろお昼ご飯だから急いでほしい。
《五分後》
恐「分かりました。その話乗ります。」
私「理由は?」
火「後ろにいるドライアドを従えている様子。ならば我らが勝てるわけもないですから。メインの人格は私になります。」
そう言ってお辞儀をした後、他のスライムを吸収した。その結果、そのスライムが光り輝き進化した。
私「終わった?魔物調教して良い?」
火「いつでもよろしいですよ。」
私「分かった。じゃあ魔物調教発動。」
私は、スライムに魔法陣を飛ばした。当たって弾けた。効果が発動したらしい。
私「君は何が出来るの?」
火「他のみんなができたことはできます。」
私「じゃあ後でこの紙に自分のステータス書いてよ。」
火「承知致しました。」
私「ご飯は食べるの?」
火「必要は有りませんが、宜しいのですか?」
私「良いよ。じゃあ他のスライムをまとめることは出来るの?」
火「可能です。ではこれから四千匹のスライムは一緒に行動をするということですか?」
私「一つに小さく纏まれるのであればいいけど纏まれないようであれば置いていって後で回収する形になるけど。それと流石に四千体分のご飯は作れないからね。」
火「試してみます。それとスライムは、魔素が一でもあれば生存は可能ですよ。」
私「じゃあ分かった。行ってきな。早く返ってくるんだよ。」
火「承知いたしました。」
私「今回の戦いでステータスで防御力が見れたら良いなと思ったから、今度ルシファーにあったらステータスの表示変えられるか聞いてみようか。」
ル「呼んだ?いつでも行けるようにしておるから安心しろ。」
私「本当にくるとは思わなかったよ。ちょっとおお願いがあってね。」
ル「貴様が言おうとしていることは、造作もないことだが一つ聞いてもよいか?」
私「なに?何かやっちゃった?」
ル「貴様、ドライアド、トレント樹霊種にスライム粘性体を配下にしたな。」
私「何か、問題が?」
ル「それと一つ報告だ君のところにいる光くんだが、ミカエルとのつながりがまだ有る。」
私「なぜ?貴方方が取り除いたのではなくて?」
ル「そのつもりだった。しかし、光くんは「勇者」に選ばれてしまった。殺すのが確実ではないかな。」
私「冗談にしてはたちが悪いね。」
ル「冗談ではないさ、本当にこの世界を救うのであれば殺すべきだぞ。」
私「私貴方にこの世界を救うとは一言も言ってないよ。」
ル「確かにそうだったな。しかし、貴様の判断で何人もの命が失われる可能性があるのだぞ。」
私「そうなるかもね。でも私は、あったことのない人を守るつもりはない。自分たちのために戦っている。これを聞いたうえで光を殺せというのであれば、まずは貴様から殺すぞ。」
ル「小僧が言うではないか。今の貴様に私が殺せるのか。」
私「行けない訳でもない。「空白」を使えば。」
ル「世界が滅びるぞ。貴様に与えた「空白」の力は、破壊と再生、死と生、崩壊と創造だ。扱いきれなければ簡単に破壊し尽くしてしまうぞ。」
私「それをさせないための、桜花の「暗黒」でしょう。」
ル「勘が良いな。その通りだよ。貴様はやや生の方に傾いているが、桜花とやらは死に傾かせているからな。ぶつかりあったら相殺するだろう。」
私「それで光は、どうするの?」
ル「こちらがわでもなにか探ってみる。何か異変が起きたらすぐに呼べ。」
私「分かった。極力こっちはこっちで頑張るよ。」
ルシファーから返事がない。こちらを見つめている。
私「どうかしたの?」
ル「いや何でもない。私も希望を君に託すとしよう。」
私「希望?」
ル「そう。希望だ。すべての悪魔が君たちにもっている希望を私も託す。せいぜい頑張り給え。」
私「じゃあ元気で。」
ル「うむ。ではさらばだ。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます