第11話
寝具を買いにお店に行った。
店員「この時期に寝具を買うとは、運が良いですね。」
私「どうしてですか?」
店員「木材も安定して供給されてるし、買う人が少ないから、かなりお安くしているからなんです。」
私「そうですか。あれ五個下さい。」
店員「合計金貨五十六枚と銀貨四十八枚になります。」
私「これでお願いします。お釣り入りません。」
そう言って金貨五十七枚を渡す。これで金貨の枚数が六十一枚となった。馬車は買えそうだ。
私「これから馬車、探しに行こうか。」
そう言って、馬車屋に向かう。どういった馬車が良いとかよく分からないから予算内で極力良い馬車を買おう。そんなことを思いながら歩いていると馬車屋についた。
店員「いらっしゃいませ。どういう馬車が良いとかありますか?」
光「ある程度、スペースが取れたら良いと思っています。」
店員「失礼ですが予算とかってどれくらいですか?」
光「大聖金貨が四枚金貨が六十一枚です。」
店員「それだけあればかなりいい馬車が買えますよ。」
光「おすすめとかってありますか?」
店員「八人乗れて机がついてるこの馬車とかどう?」
光「とりあえず、全部見せて下さい。」
光はそういうと店内のいろいろな馬車を見ていった。
光「この馬車は、どういう馬車なんですか?」
店員「奥に扉があるだろう、その向こうで時空魔法;空間生成を使って、手前の台に魔石を置いておくと、発動が維持できる、馬車だよ。」
光「これにします。」
店員「時空魔法が使えるの?」
光「僕は、使えませんよ。」
店員「これは、本来時空魔法が使えるものに売るべきなんでしょうけど、国が引き抜いて行ったからもう居ないしいいですよ。」
光「有難うございます。いくらですか?」
店員「大聖金貨三枚で車、金貨六十枚で馬。合計で大聖金貨三枚と金貨六十枚。」
光「これでお願いします。」
店員「金貨が一枚多い。」
光「お釣り入りません。」
店員さんは一瞬悩んだようだが、結局懐に収めた。
店員「とりあえず、馬車を持って馬小屋までいきましょう。」
店員さんに言われる通り馬小屋まで行くと多種多様の馬が居た。
店員「この中から二匹選んで。」
私「この二匹にします。」
店員「分かった。」
そう言って店員さんが馬車に馬をくっつけた。私が選んだ馬は、黒馬だ。毛並みが非常に綺麗だ。
私「どうやって各地にお金をばらまこう。」
光「空が飛べたら良いんだけど。」
珠「重力が操れるのは大地魔法が少なくともCはなきゃいけないからね。」
樹「詳しいな。」
桜「これくらいの知識は持っておかないとだめだよ。」
光「相手がどれだけのレベルかも分かる。持っておいて損はない。」
ル「我が手を貸してやろう。」
樹「こんな人前に出て大丈夫なのか?」
ル「心配ご無用。既に空間断絶を行っておる。」
桜「空間断絶。時空魔法、Sレベル。」
ル「詳しいな。それより、空を飛びたいのだろう。そこの黒馬をウォーバイコーンにしてやろう。」
私「Sランク魔物。」
ル「お主ら本当に詳しいな。どこで学んできた。」
私「城。そんな事より本当にウォーバイコーンにできるの。」
ル「うむ。その黒馬は、魔に対する適正が高いようだからな。」
光「ではお願いします。」
ル「その前に、お主らに「魔物調教」のスキルをくれてやろう。」
光「魔物調教ですか。」
ル「うむ。それがあればウォーバイコーンを使役できるだろう。早速付与してやろう。」
私「なぜここまでするんですか?」
ル「ミカエルを倒してほしいからかな。」
私「人知を超えた神に勝てるのですか?」
ル「人間さえ居なければ天使はこの世界に来れない。」
光「なんでですか?人間を作ったのは天使ではないのですか?」
ル「まあその通りだ。しかし、天使は自身が顕現するためのエネルギーを自身のものから信仰心に切り替えた。悪魔は両方を活用しているが、この信仰心も悪魔が見つけたものだ。奴らは猿真似をして、失敗した。これが原因で悪魔と結んでいた協定を全て破棄、人間を使って追い詰め始めた。そして世界を崩壊させ、その際にしょうじるエネルギーを使い悪魔を殺そうとしている。それが真相だ。」
私「天使って馬鹿なんですか。」
ル「奴らは馬鹿だよ。人が言っていることが信じられない馬鹿だ。」
光「天使の話はここらへんにして、スキルとウォーバイコーンへの進化をお願いします。」
ル「もう終わったよ。だから調教済ませて。」
光「魔物調教発動。」
ウォーバイコーンに魔法陣があたり弾けた。
光「成功したらしい。」
私「じゃあこれを使って、各地にお金をまこうか。」
桜「経済活性化につながるように願いを込めて。」
その後私達五人は、馬車に乗った。光は御者台に座っている。まずはラファエルの方からまいていく。商工業者らしき建物に次々に袋を落としていき、あっという間になくなった。ガブリエル→アズラエル→ウリエル→ラグエル→カマエル→ラファエルの順番で落としていった。そして夜遅いのでルシファーを呼び出すことにした。ベルを鳴らす。
ル「ようやく準備が整ったのか。」
私「はい。」
ル「では行くぞ。」
次の瞬間知らない塔の前に居た。
ル「着いたぞここがバベルの塔だ。」
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