第10話

ル「我が名はルシファー。貴様らには、バベルの塔の攻略をし亜人たちの連合国を作ってこの世界を天使の魔の手から救ってくれ。」

私「なぜ私達がやらなくてはならないの?」

ル「このままでは、お前たちに居場所などなくなるぞ。それにこのことはもう亜人たちに伝えてある。」

光「人間は、生かしておくの?」

ル「好きにすれば良い。」

私「私達の才能は誰がつけたの?」

ル「もう一度ステータス確認をすると良い。」

私「ステータスオープン。」

この悪魔に従うのは決めたが、ミカエルがつけた才能は持っていたくない。

私「【才能】の部分が【悪魔の加護】にかわってる。」

ル「ミカエルの儀式に邪魔をした。才能を持った者が奪った命の数だけミカエルが強くなってしまう。」

光「バベルの塔はどこに有るの?攻略までの期限は?」

ル「ここから南南西に有る。バベルの塔までは送り届けてあげるからあまり関係ない。期限は一ヶ月間だ。終わったら獣人の国まで届けてやる。」

私「いつ行くのですか?」

ル「今日の深夜十二時だ。これを上げるから支度を済ませな。中に入れたものは、劣化しないアイテムバック。中身の確認もできる優れ者。口が五個あってそれぞれ持ち歩くことができる。」

私「役割分担をして、必要なものを集めるよ。」

光「夜は、お金をいろいろな街に配りに行くから、そのつもりでいて。」

ル「準備が整ったらこのベルを鳴らしてくれ。そしたら転移するから。」

私「分かった。」

また空間が歪みルシファーが帰ってしまった。予定を大幅に修正しなくてはならないのでまた話し合いだ。

私「さてこれからどうしようか。」

光「まずは生活必需品の調達からかな。」

珠「寝具と食べ物、燃料、洗剤、水くらいかな。」

私「水と燃料は魔法でなんとかなるけど、一応買っておこう。」

桜「洗剤も魔法でなんとかなるけど、生活魔法を使える人が居ないからね。」

樹「そんな魔法が有るのか?」

桜「うん。掃除メインの魔法。」

樹「あったら便利そうだな。」

光「それより、三人と二人で分かれてそれぞれのものを買ってきます。最後に、みんなで寝具を買いに行きます。ペアは樹と桜花と珠洲矢、僕と魔裟でいい?」

桜「まあいいよ。」

珠「ちょっとずるくないか、と思うけどいいよ。」

樹「俺と魔裟で組むこと少なくない?」

光「迷惑はかけられないでしょ。」

私「全員気をつける事。間違っても死ぬんじゃないよ。」

桜「分かってるよ。あと極力情報も集めてみる。」

光「お昼までに済ませること。」

珠「集合場所はここ?」

私「そうしよう。お昼ご飯までここだから。解散。」

他の三人とは分かれて、まずは食料を集めるつもりだ。

私「久しぶりのデートだね。」

光「まあそうなるね。」

私「私達の声を聞いたことが有る人たちが居たらバレちゃうから黙っていようか。」

光「姿と違って声はごまかせないからね。」

中に入れていても劣化しないらしいから大量に入れよう。。食器と調理器具も買っておく。燃料は何を買ったらいいのかわからないので、とりあえず油と薪を入れておく。

結果残金大聖金貨一枚と金貨五十六枚以下省略。予定より多少早いけど宿に戻ることにしよう。

                     {桜花目線}

桜「どういう順番で買う?」

樹「任せる。」

珠「燃料→洗剤→水→食料の順番で買ったら?」

桜「分かった。ここからはおしゃべり厳禁で行くよ。」

一通りかい終わって確認をするときに、わざわざ出さなくていいのはかなり便利かもしれない。そんなことを思いながら確認した結果なかった。

結果残金大聖金貨が二枚金貨が六十二枚以下省略。予定より多少早いけど宿に戻ることにしよう。

                     {主人公目線}

宿の入口でたまたま桜花達とはち合わせた。

私「もう買い物終わったの?」

桜「うん。極力たくさん買ったよ。」

私「部屋でまた話し合いです。」

とりあえず部屋に戻ったので、何をどれだけ買ったのか確かめることにした。

私「何をどれだけ買ったのか説明しようか。」

光「分かった。まず調理済みの料理が百食分調理しないといけないのが、野菜二千五百kg肉が牛と豚五十頭、鶏が五十羽魚が合計で千六百五十kgくらい買ったよ。調理器具とそれと十人分の食器。油と薪と洗剤五kg。水が百kg。その他諸々。これだけ買って大聖金貨一枚と金貨五十六枚残った。」

桜「次は僕たちの番だね。まず調理済みの料理が百五十食、調理していないのは、野菜千五百kg肉が牛と豚五十頭、鶏が五十羽、魚が合計で千五百kgくらい買った。水は百五十kg油と薪と洗剤が十kg。その他諸々。これで残り大聖金貨が二枚金貨が六十二枚。」

私「お昼食べたら寝具を買って、お金が残ったら馬車を買わない?」

光「良いんじゃない。」

扉が叩く音が聞こえ、料理が運ばれてきた。今日のお昼ご飯は蕎麦と天ぷらだった。ここの料理は非常に美味しい。あっという間に食べ終わってしまったので、食休みを取りお風呂に入りに行った。みんなで。最後のお風呂もかなり綺麗だった。そして空間魔法のレベルが一つ上がり、空間生成という魔法が使えるようになった。五十m×五十m×五十mの空間を作れるだけだが、かなり強いと思っている。お風呂から出て身支度を整えホテルを後にした。

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