バベルの塔攻略
第12話
ルシファーにバベルの塔に連れて行かれた。
ル「このバベルの塔は、百一階層まであり一〜十階層のなかで最も強いのは、Eランクのスケルトンアーチャ―だ。十一階層〜三十階層を守るのはオーガロード率いる五千体のオーガの軍勢で三十一階層〜四十九階層までを毒や麻痺等の状態異常を付与してくる魔物。五十階層〜六十階層までを牛頭族と鹿頭族合計八千匹六十一階層〜七十階層までを不死者の王率いる五万の軍勢八十階層〜九十五階層までを亜人連合軍九十六階層〜百階層までを精魔物。百一階層を原初の龍が守っている。」
とても長い説明を聞き疑問に思ったことがある。
私「どうやってそれだけの数を集めてきたの?」
ル「これらはそこには存在しておらず、全てコピーしたものだ。ただし精魔物と原初の竜だけは別だ。コピーであっても攻撃が当たれば痛いし死んでしまう。」
光「同じ個体が何度も出てきたりしますか?」
ル「塔内部で存在できるコピーは、一体のみ。ただし魔素で構成された分身体などは存在できる。」
桜「原初の竜は、どれくらい強いの?」
ル「今のお主らでは傷一つつけられまい。」
珠「ここをクリアしないと外には出れないの?」
ル「不可能ではないがやめておいたほうが良いぞ。」
光「じゃあそろそろ攻略してもいいですか?」
ル「うむ。では我はこの辺でさらばだ。」
ルシファーが帰っていったので攻略しようと思うが、一ヶ月で百一階層をクリアしないといけないから、一日最低でも四階層は攻略したい。見たところ罠は無さそう。一階層〜十階層までは駆け上がって行こう。ルシファーが言っていた通り魔物は弱いが、迷路はめんどくさい。なので珠洲矢に道を選ばせている。幸運スキルのお陰で外すことが今のところない。三時間程度で十階層攻略に成功した。十一階層からは先程とは、明らかに敵の強さの桁が違う。一撃で死ななくなったが、まだ一体一体襲ってくるので容易に勝てる。しかし十五階層群れで襲ってくるようになった。最低で三人多くて十人。数を数えながら戦い倒した数は、オーガ七十八体。まだまだ全然いる。階層クリアのたびに階段を上るのがめんどくさい。
私「後五階層は登っておきたい。」
樹「分かった。」
光「無理そうなら言う事。いいね。」
桜「今のところ攻撃は一度も受けていないけど、体力がどこまで消耗するかで決まってきそうだね。」
珠「このペースだと到達するのは明け方かな?」
私「せめて後2日で、オーガロードを討伐したい。」
階段を上り終わり、十六階層に着くが先程と特に変わった様子はない。変化が起きたのは十九階層。
私「さっきより強くなってる。」
光「でもまだなんとかなるよ。」
オーガ「ファイアパレット」
珠「アクアウォール」
樹「魔法。」
桜「厄介だね。でもまだ届かない。」
物理特攻だったオーガが魔法を使ってきた。珠洲がとっさに反応してくれて良かった。しかし本当に油断できない。次がいよいよ二十階層。中は他の階層と違い迷路には、なっていなかった。中心に偉そうなオーガが一体。それを囲うようにオーガが、三百体くらい。
㋔A「侵入者だ。」
㋔B「お頭侵入者です。」
お頭「さっさと片付けろ。」
お頭の命令(?)でオーガが襲ってくる。先程のオーガと同等の強さだ。とりあえず先に三百体を処理したいので、ちょっと裏技。
私「アクアフィールド」
光「サンダーフィールド」
樹「ロックウォール」
珠「アクアヴェール」
桜「アイスフィールド」
アクアフィールドで一面を水浸しにしサンダ―フィールドで相手にダメージと麻痺。ロックウォールでこちらに対する影響を防ぎ、アクアヴェールで敵を濡らし続ける。最後のアイスフィールドで敵を氷漬けにする。完璧だったねタイミング。これで偉そうなやつが動くかな。
お頭「クソどもが。俺の仕事を増やしやがって。かかってこい人間。」
全員でとりあえず殴りかかった。たしかに他のオーガより強かったがあっさり死んでしまった。特になんの見せ場もなく強者感だけ出して(出てた?)取り敢えず今日はここで休むことにした。今まで馬車を守りながら戦ってきたわけだが、ウォーバイコーンがいるから守らなくて良い気がするが、万が一壊れでもしたら大変だから、これからも守り続けようと思った。
私「寝る支度したらご飯食べて寝ようか。」
光「分かった。」
珠「じゃあ樹と寝るところの支度をしてくる。」
寝る場所は、私が設置した空間だ。あの中は、人間や生物が完璧に生きていられる環境だが、何にも左右されない。一切振動しないし、水漏れもしない。なんの変化もないから、外で何が起こっても気づくことはない。だから私達は、基本的に中にはいるのは二人と決めている。
桜「ご飯の支度しようか。」
桜はそう言ってアイテムボックスからパスタを出した。私はなでに水を入れた。光は、その鍋に火をかけている。本当にお腹が空いた。さて何で食べよう。この世界で不便なところはレトルト食品がないことだ。
だからわざわざ作らないといけない。だからまずは材料。
ひき肉200グラム
玉ねぎ中1個
ホールトマト1缶
にんじん1/2個
ニンニク2カケ
しいたけ3個
ケチャップ大さじ2強
ウスターソース大2
コンソメ大1/2
小麦粉大1
オリーブオイル適量
砂糖大1/2
次に作り方。
1:野菜を全て細かく切る。
2:フライパンにオリーブオイル熱しひき肉を炒め一の野菜を加えさらに炒める。
3:小麦粉を入れ軽く混ぜ合わせたら、ホールトマトと水200mlコンソメ、ケチャップ、ソース、砂糖をいれ5分程度煮込む。
4:少し煮詰め塩で味を整える。
完成。麺も茹で上がっているようなので、かけて食べる。
光「美味しい。ごめんね、麺茹でることしかできなくて。」
桜「僕としては、適材適所と言いたいが、言い訳だからね。」
私「別に気にしなくて良いんだけど。お詫びに光くん今日。」
光「分かった。頑張ります。」
珠「外で寝ようかな。」
私「桜はだめだよ。」
桜「はい。」
ご飯を食べ終わり、寝具の前でキスをして、蹂躙しようとするも失敗。やり返された。
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