第8話

とりあえずお風呂に入り、会議をすることにした。

光「ここのお風呂もかなり、広いね。」

樹「泳げるぐらい広い。城より狭いが、これだけあれば十分だろ。」

珠「ところで、なんで服屋でお釣りを全部もらわなかったの?」

私「それは、私の指示。今のわたしたちが持っているお金って国家予算に匹敵するくらい持ってるから、大きいのはばらまこうと思って。」

桜「嫌がらせじゃん。」

樹「いまのがどうやったら嫌がらせにつながるんだ?」

私「ここ以外にも、お金をまく予定。そうするとまかれたところに関係しているお店全部、一気に儲かって経済が回る。そうすると国に回る税金も増える。ここまではいい影響しかない。お店を大きくすると貰える国からの補助金がなぜか減ってしまう。そうするとお店は値上げをしなくてはならなくなり、お金の価値がほぼ無くなる。生活が苦しくなった国民の不満は、貴族たちに向かう。貴族はその対応に追われてしまい、国政が滞る。十分嫌がらせだよ。」

樹「なんで補助金が減るんだ?」

光「いきなり国家予算分のお金が減ったんだ。減らせるところを減らすしかない。」

珠「結構すごい作戦だね。」

桜「ただ問題がないわけではない。」

珠「問題って何?」

私「お金の製造権がすべて国にあるということ。」

樹「それがなんで問題なんだ?」

光「どれだけお金が減っても問題はない。つまりなくなった分を補充し何事もなかったかのように見せられる。ここまでは、普通の人でも説明を聞けばわかるが、頭が柔らかかったらきずける事がある。」

桜「それをやると自分達の首を絞めることにつながってしまうんだよ。このやり方では、お金の価値が下がることにつながってしまう。なぜなら多少なら大丈夫だが国家予算分すべて賄うほど製造すると、その分だけお金の価値が下がり、結果はさっきと同様。」

珠「どうあがいても無駄ってこと?」

光「それがそうでもない。対策はできてしまう。毎年の国家予算を少し減らし、今年の分として使うことで簡単に抑えることができてしまう。」

私「でも私がそんな抜け道残すと思う?」

桜「というわけで皆さん、これからもう一度国庫に行って、お金盗むよ。」

珠「でも何か対策しているはずだよ。」

樹「もう一回金属を操作しないといけないのか?」

光「相手は僕たちが転移したのは、中庭だと思っているはず。」

桜「つまり、まだ気づいていない可能性が濃厚。」

私「それに行くのは、私と桜花と光だけだから。珠洲と樹には、私達が帰ってきたら袋をたくさん買って来てほしい。」

珠「分かった。気をつけてね。」

樹「三人だけじゃ危険じゃないか?」

光「大丈夫。転移先は国庫の中だよ。」

桜「お風呂から出たらすぐに支度して、行って帰ってくるから。」

お風呂から出て、着替えを済ませ元々ストレージに入っていた分を出して、国庫に転移をした。中はつい先程とあまり変わっておらず、私と桜花は、ストレージにお金を入れ、光は袋にお金を入れ、限界に鳴ったので帰ることにした。

珠「早かったね。」

樹「じゃあ袋買って来る。」

私「これで払ってい釣りはもらってきちゃだめだよ。極力小さいやつを買ってきてね。」

そう言って大聖金貨を五枚渡した。現在が、十七時二十六分だから夕飯までには帰って来れるはず。因みに今日の夕飯は、日本風のコース料理らしい。わざわざメニューを置いていってくれた。

私「さて私達は、夕飯までの間、手紙を書いていよう。」

光「国からの補助金と偽ってお金を大量にばらまくための手紙でしょ。」

桜「何をどういうふうに書いたらいいの?」

私「今からお手本を作るから。」

かなり短いが、意外と短くても大丈夫だと思っている。因みに文章は、こんな感じ。

今年は、商工業、サービス業を今までよりも活発化させていきたいと思っているので、援助金を支給いたします。大聖金貨が十枚金貨二百枚銀貨五百枚入っていなければ国へお申し付けください。この支援が受けられるのは一部のお店だけです。あまり自慢しないように。

私「こんな感じの文章でいいと思うよ。」

光「ところで何枚この手紙を書くの。」

私「今の手持ちがかなり減るけど六千枚くらい。」

桜「多くない。それと後で楽しみにしてて。」

私「だから何を?」

光「とりあえず書くよ。」

そして五十分後、珠洲矢と樹が帰ってきた。

珠「ただいま。」

私「おかえり。」

樹「たくさん買ってきたぞ。」

光「後二枚書いたら終わりにしようか。」

書き終わった。結果六十枚しか書けていないという悲しい事実。そして思い出した、暗影魔法の影人形に、大地魔法の土人形。

私「今更だけど、影人形と土人形に、書かせようか。」

光「そうだね。」

扉を叩く音が聞こえた、どうやらご飯を持ってきてくれたようだ。店員さんは、料理を置いたら帰ってしまった。天ぷらにお刺身、すき焼き、味噌汁、そしてうどんと非常に豪華な料理だ。

私「じゃあ食べようか。」

五人「いただきます。」

まず食べたのがうどんだ。麺がもちもちしていて非常に美味しかった。お刺身は効いたことのない魚が居たが非常に美味しかった。どの料理も非常に美味しかった。特にイカの天ぷら。

五人「ごちそうさまでした。」

私「影人形と土人形に手紙を書かせて寝ようか。」

影人形と土人形を限界まで作ったので寝ようとしたら、桜花に呼ばれた。

私「何?」

                      {ちゅっ}

いきなりキスをされ、ベッドに押し倒された。そしてそのまま一方的に蹂躙された。

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