第7話

辺伯「陛下申し訳ございません。逃がしてしまいました。」

天「怪我は大丈夫なのか?」

辺伯「すぐには動けませんが、大丈夫です。」

アル公「しかし災難でしたな辺境伯殿。」

イグ公「しかしあの者共はどうやって空間転移を行ったのだ?」

カル公「その話は、後ほどいたしましょう。まずは捕らえるのが先です。」 

天「金も何も待っていないのだから、放置していればそのうち死ぬであろうに。」

                    {主人公目線}

中庭に転移するとまだ兵士はそれほど居なかったため逃げ切れると思ったが、そうは問屋がおろさなかった。すぐに見つかってしまい仲間を呼ばれた。

兵士「見つけたぞ。中庭にいる。」

あっという間に囲まれ、逃げられなくなってしまった。仕方がないので再度空間転移。見知らなぬ場所に来てしまった。空間転移は、見えている場所または一度行ったことがあり鮮明に覚えているところ。このどちらかにしか今の私は転移できないし、魔力消費も激しいためもう限界だ。今すぐ横になりたいと思っていると樹が背負ってくれた。この国に居られるのは、持って一日そう思いながら、どうするか考える。周りに人があまりいない路地裏に居ても怪しまれるだけなので移動しよう。そう思って光を見ると。

光「まずは、宿を探して泊まれる場所を確保しよう。これ以上魔裟に迷惑はかけられないからね。」

珠「外に出ても大丈夫なのかな?」

桜「でも行くしかないよ。」

樹「一回、ストレージから出せる分だけお金を、この袋に移して、武器をしまおう。」

私「分かった。」

光「無理しなくていいんだよ。」

私「いや、MP、HPがないときに性転換すると全回復するんだよ。一日一回だけだけど。あと性転換すると使えるスキルとかも変わるんだよね。これが女性のときの私のステータス。」

天職;魔弓士

田中魔裟斗

力;D

素早さ;D

HP;104000

MP;50200

植物魔法;D

雷光魔法;D

身体魔法;D

大地魔法;D

時空魔法;D

法則操作;E

多重詠唱;D

破界術;D

処刑術;D

性転換;ー

弓術;D

ステータス偽造;E

才能「空白」

耐性

なし

回復

MP自動回復;D

HP自動回復;E

光「大丈夫そうだから、宿より先に服を何とかしないと。」

そして服屋に行った。基本的にカマエルやアズラエルなど六個ある都市の内最も現代的なのがラファエル。そして他は基本的に和装だ。

店員「いらっしゃいませ。お客さん珍しい服装だね。ラファエルの方から来られたのですか?」

光「はい。親の手伝いでカマエルの方まで来ました。」

店員「それで本日は、どのような服を探されているのですか?」

光「この服装だとどうしても目立ってしまうので、服を探しに来ました。」

店員「自由に見ていってください。」

みんな思い思いの服を見ていく。2着ほど決めお会計をしようと思い、みんなを見ると、どうやら私待ちだったようなので急いで、光の元へ行く。

光「あまり急がなくてもいいんだよ。それと楽しみにしててね。」

私「何を?」

誰も答えてくれなかったので少し疑問に思いながら、レジに向った。

店員「お会計合計で四十七金貨と六十八銀貨になります。」

光「これで足りてますか?」

そう言って光が出したのは、大聖金貨一枚だった。ちなみに一番位の低い方から銅砂、銅貨、銀貨、金貨、大聖金貨で、それぞれが百枚集まって次の位へと移る。

店員「大聖金貨ですか。全然足りています。むしろそれだけの金持ちなのに、このような服でいいんですか?もっと良いものをお召しになられたほうが良いのではないでしょうか。」

光「大丈夫です。あまり目立ちたくないので。それとお釣りは、銀貨百枚で十分です。」

店員「金貨五十一枚分損してしまいますよ。」

光「全然大丈夫です。これでより少しでもいいものを作って下さい。」

店員「有難うございます。またのご来店お待ちしております。」

店を出て宿を探すことにし、街をぶらぶら歩いていると、一つの宿屋が目に止まった。そこに行くことにした。ある程度立派で、かなり広うなので中に入り受付に行く。

店員「ご予約ですか?」

光「いえ違います。今日ここに泊まりたいのですが、お部屋が空いていたりしますか?」

店員「失礼ですが、いまお手元にどれくらいお金がありますか?」

光「大聖金貨が十五枚と金貨が七十八枚あります。」

実際に出して説明する光。そしてその数は嘘だ。でも本当はその数十倍ありますなんて言ったら相手が気絶してしまう。実際今も相手は固まってしまったのだから。光が演技を続ける。

光「やっぱり泊まれませんよね。お邪魔しました。」

店員「お待ち下さい、お客様。先程は失礼いたしました。それだけあれば我がホテルの最高級の部屋で1ヶ月過ごしてもお釣りが出ます。」

光「じゃあここの最高級の部屋に一日居させて下さい。」

店員「かしこまりました。お夕飯はどうなされますか?」

光「部屋で食べることは、可能でしょうか?」

店員「可能でございます。お風呂も着いておりますのでどうぞごゆっくり。」

桜「すみません。防音は完璧ですか?」

店員「はい。部屋全体を防音結界で囲っております。特に寝室は厳重に。」

桜「有難うございます。」

店員「では、お部屋にご案内いたします。鍵は五個でよろしいでしょうか?」

光「はい。それで十分です。」

そして店員さんは、鍵を五個持って移動を始めたのでついて行く。三回(最上階)に着くと、眼の前に扉があった。店員さんは、鍵を開け、部屋の中の説明をし出ていった。部屋の大きさは元の世界の私の部屋の二倍くらいあった。

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