6. 天国の彼女

 僕の彼女のジャスティーナはいま、天国にいる。


高校に入学した時、彼女は隣の席にいた。


そこから仲良くなるのに時間はかからず、あれよあれよという間に交際に発展する。


あの時から1年半経っても、僕たちは仲良しだった。


誰もが羨むほどだ。


しかしある日の放課後、僕とジャスティーナはいつものように公園のベンチで語り合っていた。


僕たちが解散してから、彼女は交通事故に巻き込まれたのだ。


彼女の華奢な体はあっという間に、数十メートル以上吹っ飛んでしまう。


彼女のお母さんから電話が来て病院に向かうも、彼女は即死だったそう。


それからというもの、僕は学校に行けない日が続いた。


ジャスティーナがいないのなら、僕はもう生きている意味がない。


いっそのこと、死んでジャスティーナに会いに行きたい。


そんな気持ちだった。


数ヶ月休んで学校に行けるようになったけれど、休み時間のたびにジャスティーナとの写真を眺める日々が続く。


僕はもう、他のひととの恋愛は考えられなくなった。


また失ったらどうしようと思うと怖いし、君の代わりはどこにもいないから。

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