第8話 内たる光
(じゃぁ、あの2mくらいの光ってるのは?)
『光の王、悪魔ですね。悪魔にしては珍しくAランクの魔物です。でも、最強格ですね。弱点はないです。地道にダメージを入れましょう。』
俺は遥か上空に居る光球を見つめる。
最大出力火魔法発動。
ジジジィィィィ…
ドドドドドドゴーン!
(威力上がってね…?)
『魔法熟練度が上がっただけです。光の王は防御力が1000兆あるのであれでもダメージは少しですかね。』
(え…?まじ…?)
光の王が降ってくる。
ドグシャッ
「いたたたた」
『よくいたたですみますね…』
アダマンタイトの刀を抜く。
(名前付けるか…
『良いと思います。』
黒豪剣に火魔法を付与。
黒豪剣が赤黒く染まる。
「よし、かかってこい!」
光の王はかなりの速さで近づいてくるが、見えないというわけではない。
光の王の突進を躱し、黒豪剣で斬りつける。
【グギャ!?】
(よし、かなりダメージ入っただろ!)
『ええ、かなり入りましたね。あと6回ほどで倒せます。』
光の王は、俺を突進では倒せないと悟ったのか、攻撃の趣旨を変えてきた。
光の玉から触手が出てくる。
全部で10本。左手に魔力を集約し魔力武器を生成。今回は遠心力が欲しいので斧だ。
触手が向かってくる。
右側の触手6本の内、2本を躱し、残り4本を黒豪剣で捌く。
左側の触手4本は、魔力武器〈斧〉の遠心力で全て斬り飛ばす。
(さて、これで決着かな)
動かなくなった光の王に、黒豪剣を振り下ろす。
光の王は真っ二つに割れた。
だが、中から桃太郎みたいに何か出てくる。
140cmくらいだ。
それは人だった。
(え?異世界版桃太郎?)
が、よく見ると人形だった。
(は〜…びっくりさせんなよ…)
人形が動き出す。
『回避してください!回避してください!』
ルペルの声と共に、二本の腕がフックをかましてくる。
ドゴンッドゴンッ!
「あっっっぶね…」
(ありがと、ルペル)
『主のためです…////』
こいつ…照れてる…?
横から見事なストレートが来る。
【火】魔法障壁
攻撃を防ぎ、
【反転】火槍
攻撃を繰り出す。
人形はバックステップで攻撃を躱す。
(ちっ…躱されたか…最近考えた魔法なのに…)
人形の手が触手に変わる。
その触手が枝分かれして、片腕に約100本ずつ触手が出てくる。
(え…?マジで?躱しきれないな…)
そんなことを思っている間に攻撃が来る。
【火】魔法障壁
障壁展開しながら、魔力を練り魔力武器を作る。
(魔力武器の魔力を火魔法の魔力に書き換えて…)
【魔力武器︰火】炎剣
(ルペルあいつ何?)
『光の王第2形態と推測します。』
(弱点は?)
『心臓と脳です。ですがほとんど躱されるので地道にダメージを入れていくしかないです。』
(りょーかい!)
右手に黒豪剣を持ち、左手で炎剣を持つ。
魔法障壁解除。
触手を躱し、躱しきれなかったものは斬り飛ばす。
一気に距離を詰め、首を狙う。
躱される、が想定内だ。
炎剣を投げ、光の王第2形態を燃やす。
【ッ!?!?】
光の王第2形態は想定外だったのか躱せず苦しんでる。
これは大きな隙だ。逃すわけには行かない。
黒豪剣で首を斬り飛ばす。
こうして、俺と悪魔の戦い第2戦は幕を閉じるのだった
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