第5話 討伐そして食事
まずは、小手調べに熱さ確認。
たてがみに触る。
(あったけぇ〜じゃなくて!やはり熱いのは牙だな。どう倒そうか…一番先頭に居るのが群れのリーダーだろうな。
狼の群れはリーダー倒せば逃げ帰るらしい。つまるところリーダーだけ狩って他のファイアファングには逃げ帰ってもらうことが出来る。
よしそうしよ。)
探索でファイアファングの形を熟知する。
次は脳内のファイアファングの形状に鑑定だ。
スキル発動
『鑑定』
急所
脳天
みぞおち
腹
心臓
(急所すっくな!?まぁ流石はBランク)
そして今度は魔力を鑑定。
スキル発動
『鑑定』
集中力を高めることで扱える。
魔力を圧縮し、武器を作ることもできる。魔法を使うことに必須
(よし!ライトノベルと同じようなことできるじゃん!)
〜集中〜集中〜集中〜
〜2秒後〜
(出来た…)
ファイアファングに魔力で出来た武器を向ける。脳天を一気に貫く。
グシャァ…
あっさりと絶命した。
『闇入り』『気配消去』解除
ファイアファングの群れは、またいきなり現れた俺に驚く。
数秒後にはリーダーを殺したのはこいつだと本能で理解したようだ。
ファイアファングは俺に恐れの視線を向け、走り去っていく。
(うむ、それで良い達者でなさて、ファイアファングを食べますかね!)
久しぶりに、ちゃんと焼いた肉を食べたい。なので…ファイアファングの牙をへし折ってコンロ代わりにする。
そして、俺には鑑定という、心強い仲間がいるのだ!魔法を『鑑定』!
スキル発動
『鑑定』
魔法
使うにはこのような魔法を使いたいという意思が高く想像力が必要。魔力が必須。適正属性があり、適正が高ければ高い程、使う魔法の性能は上がる。
属性は火、水、風、雷、地、闇、光の七種類がある。
ライトノベル大好きな俺は興奮していた。興奮しているから口調が変わるのだ。遅めに出てきた厨二病が発動しているわけじゃない。
(そうそう、クックックこれだ!遂に魔法だ!)
俺はそこらの小石を拾う。
イメージだ、イメージ。小石に水魔法を籠めるイメージ。
持っていた小石が急激に冷たくなる。
水魔法が発動したのだ。
名付けて…水共鳴魂(すいきょうめいこん)!じゃなく、普通にウォーターボール。ウォーターボールをファイアファングの牙にぶん投げる!
バキィ!
鈍い音がなる。
牙が折れる。
次は…地魔法で土を一部分盛り上げ、コンロな土台を作る
手に水魔法を纏わせて牙を持つ。この魔法はウォーターハンドと名付けよう。
土台に置く。
牙を土で囲い上部分は肉を焼く網部分となるので囲わない。
牙を素手で触ってみる。
今はほんのり暖かいくらいだ。
(ここまでは想定内、だがこれはどうだ?)
牙に魔力を込める。途端に火が上がる。
(予想通りだ!)
ファイアファングの皮を魔力の包丁で剥く。
この魔力の武器は…魔力武器だな!
肉をステーキ型にして焼く!!
いい感じに焼けてきたら、魔力武器をトング型にしてひっくり返す。
焼き肉を焼いて待っている間の幸福感は半端じゃない。
左手で魔力武器の皿を作り、右手でトングを作る。
左手の魔力の皿に、肉を…否、焼き肉を置く。
右手の魔力武器をフォークに変え、焼き肉に刺す。
食べる。がじゅがじゅじゅるっごくん
「う、美味い!!」
時間を忘れて食べることに没頭する。
気付いた時にはファイアファングの肉はなくなっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます