幕間 カイガの街に関する記述書

 「カイガの街」とは、北の島の中央に位置する小さな町である。この街では文化の根とともに、絵画や色彩表現が発達してきた。街の建物は皆一様に一軒家となっており、黄色いレンガ、青い窓、赤い煙突によって構成されている。屋根の高さはおよそ三百インチである。

 「カイガの街」について特筆すべき点は、街の人々の観察眼である。カイガの街の絵画は、理論で構築された絵画だけを評価しているのではなく、描き手の感情やその場の情景を含めた総合的な評価をしている点は彼らと文化の根の成長によるものであろう。

 「カイガの街」の観光名所は、この町に住む女性の家屋となる。彼女の家は北から街に入り、広場を抜け、さらに西へ進んだ先、正面に見える建物である。この建物は屋根が紫色となっており、他の建物とは一線を画しているため、観光者であっても迷うことはないだろう。

 ここで注意するべきは、ここにすむ女性の家へ訪問することである。あくまでも家屋であるため、観光の際はこの家にすむ女性への個人配慮を願いたい。


 この街には、若くして絵画の才に目覚めた者がいるという。我々がカイガの街へ訪問した際は、その存在を認識することはできなかった。この国一番の絵画の才を持つといわれているその人物とは、どのような人物であるのか。今後も追って調査をしていきたいとおもう。

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とある国の @kyodenmoti

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