Episode Finale これは真実か?
「校長先生…。今日もシませんか?」
「もちろん大歓迎ですよ。影山くんにいつ見られてもいいようにピンクのパンツと真っ赤なパンツ交互に履いてきてるから。」
「今日はどっちですか?」
「今日はピンクよ。」
今日の校長との一夜はいつもとは違うものになる。
確かに校長とヤりたい気持ちはやまやまだ。
しかしあの部屋に今日潜入してくるガキがいるらしい。
典子先生から買った情報に狂いがあるわけない。
間違ったことは今まで一度もなかったのだから。
この情報を典子先生に提供した人は僕たちに言わない方がいいと言ったらしいが、典子先生は喋りたくてしょうがなかったらしい。
喋りたくて仕方ないやつじゃないと情報屋なんてやってられないか。
塩澤先生だけで対処できるはずもない。
あの人は毎日あの部屋にいるが、あの人頼りないから。
「校長先生。じゃあ放課後で。」
「楽しみにしているわ。」
2人きりの校長室で濃厚なキスをして俺は部屋を後にする。
ガキ共絶対に潰す。
――――――――――――――――――
「美波ー起きろー。授業中だぞー。」
「うるさいなあ。寝不足なんだからほっといてって。」
「なんでワクワクしてるんだよ。」
「いや緊張で。」
周りを見ると絵梨香もすやすやと眠っていた。
昨日宣言した通りしっかりと授業中に睡眠をとっていた。
ちなみに大星も寝ていた。
なんか呑気でいいなあ。
平和だなあ。
なんてほのぼのしながら、塩澤先生の授業は右から左に受け流していた
そしてついにやってきたこの時間。最後に鍵を閉めて出ていく用務員の人に見つからないように隠れてやり過ごし、そのまま校長室へ向かう。
「はー緊張する。」
絵梨香がそんなこと言っていたが顔はめちゃくちゃニコニコしているし、全然緊張なんかしていなさそうだ。
余裕そうで羨ましい。
とにかくそのまま校長室に入ってエレベーターの入り口を探す。
だが、そう簡単に見つかるはずもない。
なんて言いたかったがすぐ見つかった。
「これか…。」
「二人乗りっぽいな。」
まさかの二人乗りだった。
これは想定外だったが、この大きさのエレベーターなら仕方ないか。
「じゃあ、俺と大星で様子を見てくるよ。」
「いや。待って。女の子2人を置いてかないで。」
「そーだよ。怖いよ。」
めんどくせえ…。
さっきまでノリノリだったじゃねえかよ。
「じゃあ。俺と美波で行こっか。」
「うん!」
あ、こいつ俺と一緒にいたかっただけだな。
「で、大星と絵梨香は俺が連絡したら上においで。」
「OK。」
そして俺は美波と2人で、エレベーターに乗り込んだ。
「じゃあ。行ってくるよ。」
――――――――――――――
「エレベーターの作動記録が出ました。いつもと重さが違うので高校生の潜入が始まりましたね。」
「じゃあ、呼んでくるわ。警察。」
「はい。その前に。」
こいつは手のひらを出してきた。
「金。10万。約束でしょ。」
「村田先生。稼ぎ方が荒いな。」
「まあまあ。推しの嬢に貢いでるんで。」
「お前彼女いるだろ。」
「別。別。」
俺は文句言いながらもこいつの金を払った。
「亮先生またのご利用お待ちしてまーす。」
調子のいい村田先生と別れ、警察を呼びにいく。
ここで、生徒たちに暴行を加えているところ。
もしくは薬品を投与しているところがわかれば現行犯だろうし、手錠とかで繋ぐだけでも監禁罪になりそうだし。
まあ監禁は人のこと言えないんだけどね。
でもこれでこの学校は俺のものだ。
――――――――――――――――――
着いた…。
暗くて何も見えない…。
仕方なくスマホのライトをつけようした時だった。
「…っんん。」
何か不思議な声が聞こえてきた。
―喘ぎ声か?
そう思ったその瞬間だった。
「動くな。動いたら殺すぞ。」
恐怖で体が動かなくなった。
やばい。人がいたのか。
恐る恐る顔を見ると…。
「塩澤せんっ…。」
なんで?なんでこんなとこにいるんだよ。
俺らは先生に連れられ近くの柱に縛りつけられた。
そして誰かを呼びに行ったみたいだ…。
隣を向くと美波が泣いていた。
「大丈夫か?」
「私たち死ぬの?」
だから俺は反対したのに…。
でもこうなった以上なんとかしないと。
「でも仮にも先生だ。殺しはしないんじゃないか…?」
「そうかなぁ…。」
柱に縛りつけられ後ろで結ばれている美波の手を握ってやる。
しばらくすると男女が手を繋いでやってきた。
「は…?影山先生と校長先生…。」
「ついにバレちゃったかー。」
そうじゃない…。
なんで裸なんだよ…。
そして校長はピンクのパンツだけ履いている。
え…?ピンクのパンツってまさか…。本当に…。
いや…。そういうこと…?
69のおばあさんと影山はヤってたってこと?
こいつとんでもないだろ。
「どういうことですか?」
「お前らは知る必要がない。だから…。」
影山先生はそういうと塩澤先生から注射器を受け取り、そのまま俺たち2人に刺した。
俺たちはもうここからのことは覚えていない。
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