第104話
意外かも知れないが、歳をとると、こっぱずかしいことでも言えるようになった。
そして、それをその後読み返しても「また、やっちまった」と済まなく思うが、恥ずかしくて逃げたいとまでは、思わない。
要するに老いで、感受性が鈍った、ということだろう。
あとは、少しだけ、見栄をはらなくなったか。
過ぎた情熱は恥ずかしいものだが、それが悪いことに向かわない限り、まぁいいんじゃなかろうか。
冷静になったとき、それが明らかに過ちだと気付いたら、素直に謝るべきだし、自分の本当の気持ちだと思うなら、それを認めるしかない。
・・・今度こそ呆れたな、ユキは。
今から、土下座の準備でもしておくか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます