第60話

素直な気持ちで、その人への思いを見つめると、私が未だ知り、与える事のできない「愛情」というものは、厳しくて孤独なものだと感じる。月並みな言葉だが、愛情とは注ぐだけのもので、願って貰えるものではないはずだ。


私には愛情というものがない。

それはよく分かる。


私に愛情というものがあったのなら、今、孤独ではあるまい。


それはそれでいいと思う。

それが、俺なのだから。


  命をかけて君を守る!


そう、一度言ったなら、そうしなければならない。

そして、見返りを求めてはならない。


愛情とは、恐ろしいものだと思う。


自分を捨てなければならないのだから。


絶対に叶わないと理解したうえで

先ほど、その覚悟で書いた。

だから、スッキリしたと言ったのだ。

駆け出しの素人物書きの覚悟でもある。


その位の覚悟が無ければ、敬意を感じているなどと言えないだろう?


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