第47話

私は呑むペースが速い。

酒も、不本意ながら結構強いタイプだ。

ウィスキーを原液のまま、あおる。


だが、強いとは言えないか・・・ユキに図々しいメールを送っているし。

そろそろ、昨日ユキに無遠慮なメールを送り付けた状態に近づいてきた。


いくら酔っていても、駄目なことはしてないけない。

昨日の私は、衝動に負けて駄目なことした。

そんなことで、ユキを笑顔にさせることなどできないし、そもそも私などいなくても、ユキは笑顔でいられるのだ。


泥酔していても、そういう現実だけは保つ修行のはじまりだ。


これはユキの為ではない。

私自身が軽やかに過ごすためだ。



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