第12話
まぁ、自分の容姿は鏡を見れば分かるから、期待はしていないが、男としての本能で髪が薄くなったことは気になってしまう。
こんななのに、今さらどうして?
理屈ではそうだが、残念ながら欲張った男しては、気になるらしい。
でも、ユキに出会ってから、髪が薄くなってきたことを気にしなくなってきた。
むしろ、どんどん薄くなれ!とさえ、実は思ってる。
その方が、ユキは、私とって、縁遠い「高嶺の花」だという真実を受け容れられるから。
ユキは、誰が見ても美しい女だと思うだろう。
私は、誰が見ても冴えない不格好なオッサンだと思うだろう。
事実は事実として、受け止めなければいけない。
それを教えてくれたのが、ユキだからだ。
だから、そんなことは気にしなくていい・・・そう思えた。
・・・まぁ、体型の方は、少し鍛えないとな。
これは、ジジィとはいえ、日々の努力で何とかなるのだから。
そうでないと、なぜかユキに申し訳ない気が、した。
気を惹くためではなく、私自身への誠意のため。
大丈夫かなぁ・・・私は3日坊主だし。
もし、再びユキに会えたら、バカにされるかも知れない。
「ホント、口ばっかりだよね笑」
・・・それも、嬉しいか。
つい、今日は、調子に乗って、いろんなことを書いてしまった。
キモイと怒るだろうな。
ごめんなさい、調子に乗り過ぎました
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