黒ギャル転生あげぽよクエスト!

まだ温かい

第1話

 私はそこらへんにいるおじさん。しがない商社マン。さっき死んだばかり。


 なんだか真っ白な世界にいるんですけど、目の前に真っ黒な桃が出てきたところです。あっ、これ人間ですわ。


「やりらっふぃー! チョー久しぶりの転生案件なんですけど~?」


 黒ギャルです。翼の生えた黒ギャルです。一目見てわかるくらい、苦手なタイプ。絶対うるさいし、自分はお風呂入ってないのに、私の事を臭いって言ってくるんですよ。


「言いませんけどぉ。てゆーか、ナニ? 偏見モンスター系?」

「いや……あの……その……」


「ウケル↓ 口動かしてけ~?」


 だって、何か言ったら絶対に文句が返ってくるし、顔近づけてくるのめちゃくちゃいい匂いするし、肌出し過ぎだし、もうほとんど見せてくれちゃってるし、服を着た全裸の黒ギャルを前にして平気でいられるわけないですよねぇ!


「めっちゃ早口。ちょい引くわ……」

「ホラ! やっぱりそうなるんじゃないですかぁ!」


 いやコレ、だってキモいぢゃん? ねーわ。目の前にいるおっさんがさ、いきなり超早口の長文でレビューしてくんの、自分がやられたらどーなんだって感じですけど。


「それは、そうなんですけど……というか、私の心の領域に勝手に入ってこないで……」


 地の文しか勝たん。ちな、アタシ女神。黒ギャル女神キョーコだし。推してけ~?


「わかりました、わかりましたから。それで、ここは何なんですか?」

「天☆界。コンアゲの間だし。おっさん、死んじゃったけど生き返らせたげるよ? ギャル界、行くべ?」


 いやあ、でもぉ……私みたいなおじさんが *グフフッ* そんなところに行くのは、どおなんですかね? いいんですかね? いや本当はね、ギャルは苦手なんですよ。でも、どうしてもって言うなら、ホラ、女神様の言うことですし、ね?


「きもたん……」


 心読むの止めません? お互い傷つくだけですよ。


「息するの止めろって言ってるようなもんだし。てゆーか、どうなの? 行くっしょ?」

「いきます。いかせてください」


「おけ。そんじゃ目つぶってもろて」


 ぱちん。


「あっ、そーそー。おっさんも黒ギャルになるから。んじゃ」


 えっ? 先に言いませんか、それ。おーい……オイィ!? 私が黒ギャルになっちゃったら、すごいことだよ!? どうなっちゃうんだよォ!?


 どすん。尻もち。


「いぇあ! 異世界の黒ギャルげっちゅ~。伝説の勇者サマくね?」

「マ? 初見です。呼んどくべ、ウチらのQUEEN」


 うわぁ、すごいよ~。ミニスカローブの黒魔術ギャル師に、お姫様ageha嬢だぁ。ギャル界ってそういう。これは期待できますなあ!


──────


こういうのどうですか、という感じで試験投稿です。

PV数見て興味を引いて頂けた方が多ければ、続けようかなと思ってます。

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