どのジャンルで勝負するか。読者選考期間をどう過ごすか。

※この作品は2024年9月16日執筆時点の情報です。 


 まず、ジャンルについて。結論から書く。おすすめは異世界ファンタジーだ。これは通常期間でも総合ランキングトップを占めていることからも分かる。人気ジャンルであることが。また、去年の漫画賞も異世界ものが多い。もちろん、自分の作風、ジャンルで勝負したい人はこの限りではない。



 では、どのような工夫をすれば読まれるのか。


・長文タイトルで、ある程度内容が分かるようにする。

・キャッチコピーも長文かつ大袈裟に書く。



 これについては、トップ作品を参考に自分なりに考えるしかない。




 選考期間中の行動について結論から書く。12月下旬までに完結まで持っていく、ただそれだけだ。あくまでも、持論である。



 なぜ、12月中なのか。別のエピソードで扱ったように、読者からの評価が命だ。読者選考期間の間際で完結では、完結ブーストは起こらない。落選率が高まる。



 また、12月中であることにも、別の意図がある。12月末、学生は冬休みに入り、社会人の多くも年末年始は休暇になる。この読書時間が増えるタイミングで読者を増やすのだ。



 また、Xを使っている方は宣伝をすべきだろう。



 選考期間中、自主企画に参加するかは賛否両論だ。しかし、参加することをおすすめしたい。作品の露出を増やすためだ。



 ここまでの話を総括するとこうだ。


・可能なら11月上旬までに中編で読者を囲い込む。

・12月中に、それも年末前に完結させる。

・完結後はXなどの媒体で宣伝をする。



 かなり簡単なように見えるかもしれないが、実践するのは難しい。



 このエピソードまで持論を展開してきた。これでうまくいく保証はないが、参考になれば幸いだ。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



 ここまで、長編についてどのように受賞まで辿り着く確率を上げるかを書いてきた。最後に読者を減らす、もしくは評価されないという負のポイントを書いて終わりたい。



・改行が少ない。あるいは、段落が長い。目安として段落ごとに2行空行を入れるべきだろう。



・段落冒頭が一文字空いていない。これは読者がどこが一区切りか分からず、途中離脱する可能性が高まる。



・難読漢字が多い。これは説明の必要はないだろう。



・文章の基本が出来ていない。具体的には「――(ダッシュ)」や「……(三点リーダー)」が偶数でない。また、セリフの終わりに「〜〜。」と句点がついている。これは書き手が多いカクヨム独特だが、書き手は文章の作法が出来ていないと、読むのを止めることが多い。



 これで本当に最後だ。皆さんが良い結果を残すことを祈る。



追記


 これは前回と同じジャンル分類であることが前提だが、「ミステリー、歴史ジャンルは苦境を強いられる」だろう。前回は「エンタメ総合」として「SF」「歴史」「ミステリー」で同じ括りだった。SFについては「VRMMO」が大人気だ。エンタメ総合ではこれらの作品が受賞する可能性が高い。母数が多いからだ。



 しかし、例外もある。去年はSFとして設定にインパクトがある『銀河放浪ふたり旅~宇宙監獄に収監されている間に地上が滅亡してました』が受賞している。VRMMOを書けば受賞するかというと、必ずしもそうではない。自分の作風・好きなジャンルで勝負すれば、受賞の可能性は誰にでもあることは間違いない。



さらに追記


 短編においては「VRMMO」を書くことはできない。文字数が足りなさすぎる。従って、古典的なSFに有利に働く。歴史ジャンルは転生ものが多いが、これも文字数が足らない。あくまでも持論だが、ミステリーやSFの短編集であれば、読者選考を通過しやすいと思われる。もちろん、トリックがしっかりしていること、SFとして世界観が成立していることが前提である。下記を参考にして欲しい。



『ミステリーの書き方〜簡単なトリックの思いつき方〜』

https://kakuyomu.jp/works/16818093085422707938


『SF短編の書き方』

https://kakuyomu.jp/works/16818093085472195946


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