第12話 隠し撮り

すずは.は、受付に5000円を払い外に出た。


土日だけの探偵事務所だが 月曜日が祭日ってこともあり,すずは.は、探偵事務所に9時にきた。


今日のすずは.は、地味めのコスプレ、クリーン業者だった。これって コスプレ?もう変装?なんなん?五十嵐は、動じなくなっていた。


すずは「ね!五十嵐君 どう思う?」

五十嵐「いやー今日のすずはさんのコスプレは、えらい地味だなーと」


すずは「何言ってんの違う。蒼井 海は やくがらみで 殺されたのかって事よ。蒼井 海の話はホスト同士で 出ないの?」


五十嵐「あーー。俺みたいな下っ端には 話してはくれないですね ただ」

すずは「ただなーに?」


五十嵐「あの店の土日の売り上げはざっと計算すると 約1億6237万ぐらいだとおもいます」


すずは「どういう計算で 分かるの?」

五十嵐「客数✖️初回なのか、指名なのか。シャンパンの値段✖️本数。売掛や諸々で計算しました。」


すずは「五十嵐君 姫相手しながら、計算してたの?凄くない?」

五十嵐「こんなの数式や化学記号より楽勝ですよ」


すずは「すご!」

五十嵐「それと〜GOLD Peaceの店が やくに手を出してるとは,考えにくいと思うんです」


すずは「何故?」五十嵐「売り上げ上位の店が そんな事しますかねー?やくの噂を辿れば直ぐ出所は、分かると思うんですよ」


すずは「そう言われて見れば そうね。五十嵐君 今日も伊達王に、なるの?」

五十嵐「ひなたさんとアフターの予約入ってるので 行きます」


すずは「凄いじゃん もうホストで やっていけるんじゃーないの⁈」

五十嵐「これは 潜入捜査です。今日は、ひなたさんの事とラブリーさんの事調べてきます」


すずは「おー探偵のプロ根性ついてきたみたいね」 

五十嵐「すずはさんは?何処を掃除するんっすか?」

すずは「バッカねー病院に決まってるじゃない。302号室の患者の顔をしっかり隠し撮りしてくるのよ」


すずは.は、302号室に掃除道具カート共に「クリーンタイムです。宜しくお願いします」と言いながら病室に入った。


患者の男は、頭側のベッドのギャッジを上げ 本を読んでいた。男「お願いします」と言った。すずは(ラブリーだ。店にいる時のオーラは、微塵も感じられない。)


すずは.は、ゴミ箱の中を片付けながら「他にゴミはないですか?」声を男に かけた。


男(ラブリー)が「大丈夫です」とこちらを見た瞬間を掃除道具カートに備え付けていたカメラのシュッターを切った。


すずは「清掃終わりました。ご協力ありがとうございました。」男「どうも」と答えた。


早速すずは.は、赤西医院長に連絡をし、院長室で 今回の「ラブリー脱走事件」の中間報告をした。


すずは.はクリーンスタッフのままで 院長とソファーに迎え合わせで座っている。

赤西「今日の君は 掃除のおばさんかね?」すずは「院長!今は掃除のおばさん呼びは、ダメですよ。クリーンスタッフで お願いします」


赤西「こりゃー私とした事が失礼」医院長は苦笑いして自分頭を撫でた。

すずは「所で302号室の患者ですが 夜中社員証を使い階段から下に降り、窓から抜け出し ホストクラブに出勤してました。」


赤西「なんと!ホストクラブに⁈また何故なんだ。金には困ってないはずだが」赤西は、困った顔をしていた。


すずは「院長は、私に隠してる事がありますね!話してくれませんか?」

赤西「うーん、ここだけにしてくれたまえ、302号室の彼は、私の親友の息子だ。素性は、詳しくは言えないが」


すずは「そうでしたか」

赤西「君は、凄いな!よくそこまで解明してくれたもんだ」

すずは「私探偵ですから」とキッパリ断言した。


赤西「何故、そこまでしてホストクラブに行くのかまで 調べてもらっても大丈夫かな?」


すずは「報酬が上がりますけど」

赤西「かまわんよ、上乗せして、弾むから宜しく頼む」


すずは.は(五十嵐君のバイト代倍にしてあげなきゃ!あんなに頑張ってホストになりきってるんだもん)顔が思わず緩んでしまい てれ隠しにお茶をすすった。

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