第9話 監視カメラ

すずは.は3階の302号室の前に居た。


廊下の迎え合わせ、横に病室があり301から308は個室 ナースステーションを挟み その奥に4人部屋の309から315の病室がある。


ナースステーションの前には 自販機やテーブル、レンジ、雑誌新聞等の棚などある、休憩スペースがある。


ナーステーションの左斜め前にエレベーターが ある。303病室番号上の天井に監視カメラが設置してある。


そこを通らないと エレベーターには 行けない。305号室の部屋と306号室の部屋の間に カードキーで 解除する扉がある。


すずは.は、ナースステーションに行き「305号室と306号室の間の扉の向こうは、何があるんですか?」と聞いた。


ナース「あーあそこは、階段が、あります ナースやその他病院関係の人達が 使います」


すずは「カードキーになってますが、其々が持っているんですか?」


ナース「そうです。社員証をかざせば開く様になっていて オートロックです」


すずは「そうですか?近頃 社員証をなくされた方とか 居ませんよね?」


ナース「うーん どうですかね?このフロアーでは、無いと思います。無くしたら 朝出勤した時に病院の職員出入り口からは、入って来れないし 勤務時間の管理も社員証で してるので 無くしたら直ぐ事務所に届けると思います」

すずは「そうですかー。」


すずは.は、休憩スペースで 缶コーヒーを飲みながら 外を眺め考えていた。病室の廊下にある監視カメラは、うつらない様にカメラの下を通ればいい。外に出るには、エレベーターで 一階に行かなくては…。ナースステーションの前を通らないと エレベーターには乗れない。ナースステーション監視カメラは、エレベーターを写してる。写らないは、不可能。じゃー。あの扉の向こうの階段を使って、一階に行き開く窓から外に出れば可能かー。そうすると、 カードキーがいるわね。社員証を何処で手に入れたのかしら?そこよねー。」


その頃五十嵐は、まかないカフェにいた。宮本巡査部長は、花ちゃんに ホスト(蒼井 海)の事を聞いている。


五十嵐がメモっていた。宮本巡査部長「なんで お前がメモるんだ?」

五十嵐「細かい事は、言わない言わない」


宮本「…ったく。貸しな!わかったな!」

五十嵐「うっす」


オーナーは心配そうにカウンターの中から見ていた。オーナーの手は何故か自分の口元を包み目が今にも泣きそうだった。


花ちゃんは、蒼井 海の亡くなった事を聞いたとたん 泣き始めた。泣きながら花は、


花「会う約束したんです。渡す物があるって笑顔で言ってたんです。俺のマンションに連れて行くって」


宮本巡査部長は,花に蒼井と初めて会ってから 最後に会った日までの事を聞いていた。


宮本「今月の13日夜の8時半頃 何処で何してましたか?」五十嵐は(宮本さん アリバイ聞いてる)と思った。


花13日ですか?えーっと その日はバイトが終わり 海君と逢う約束をしてたから海くんに 電話をしたけど 出なくて。


でマックで時間を潰して もう一度携帯したけど 出なくて、仕方ないから バスで帰りました。


オーナー「花ちゃんは、ここで7時半までバイトだったな その日は、俺が証明する店〜出たのは、7時45分ぐらいかな。」


宮本「よく 覚えてますねー⁈」オーナー「おい、おい 疑われてんのかー?にーちゃん みくびってもらっちゃー困るなー。俺りゃーさー嘘だけは、つかねーんだ。丁度、花ちゃんが 扉を開けた時常連客から電話があって時計を見たんだ」


宮本「花さんマックに着いたのは?」花「8時頃だったと思います」

宮本「バスに乗ったのは?」


花「9時半過ぎてたと思います」宮本巡査部長は携帯をかけ「……いいな 裏をとってくれ!確認出来たら 連絡してくれ!」と誰かと話していた。

(きっと部下だな)と 五十嵐は思った。


花は、まだ泣いている宮本「何か分かれば連絡しますね 気をしっかり持って下さい。」今の花には 無理の様子だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る