第2話 名刺
オーナー「おぅ!上のねーちゃんに 昨日のにーちゃんじゃねーか(笑顔)来てくれたんだな」
五十嵐「五十嵐です」
オーナー「まー細かい事は その辺で 座ってくんない。」オーナーが奥に向かって「はなちゃーん」と呼んだ。
奥から 少し控えめな 髪型は ボブ。細めで 清楚な 何と無く 影のある 若い女が トレーにアイスコーヒーを2つ乗せて テーブル席に 持ってきた。
その女は、すずはを見て 目を丸くし 一歩後ろに下がった。五十嵐は、(このコスプレ見れば,誰しも そうなるよな!)と思った。
オーナー「この花ちゃんの 彼氏が 居なくなったんだ」女は緊張しながら「お早うございます。はな といいます。花が咲くの『花』です」
オーナー「花ちゃん 話してみな。探偵さんが 解決してくれるぜ!」 「花」と言う 女は 少しづつ話始めた。
花「連絡が取れなくなって一週間が経ちます。彼は とても優しくて 歌舞伎町のホストクラブで 働いています。源氏名は、『蒼井 海』といいます」
すずは「じゃあなたは その 海さんの姫だったの?」
花「はい!最初は。 今は 付き合っています」 花は、キッパリそう言った。
すずは「そう」 すずは.は、数ヶ月前 宮本巡査部長が話してた 沖縄出身のホストが殺された話を思い出していた。
五十嵐「家には 行ってみました?」
花「まだ 家は、知らないんです。でも…」と 花は下を向いてしまった。
五十嵐「でも 何ですか?」
花「連絡が 取れなくなった日に 本当は、彼の家に 彼が連れて行ってくれるはずでした。渡したい物が あると」花の目が涙ぐみだした。
すずは「海さんの事 もう少し詳しく聞かせていただくわ。海さんの写真あります?」
花「これなら」と携帯ケースのカード入れから ゴールドの名刺を出した。表に店名GOLD Peace。
裏には、金色で 縁取ってあり、蒼井 海 と印字。イケメンのホストの上半身の写真が載せてあった。
髪はブラウン 大きな目。優しめ系 輪郭も整っていた。誰に似てるかなー。俳優の○○蒼汰似かー。(こりゃーモテるな)と すずはと五十嵐は 思った。
すずは「2人の写真とか 携帯には 無いの?」
花「これしか 無いんです。彼 写真は、店では 撮りたくないと 言って」
五十嵐「それって もしかして 騙」その時、すずはが 五十嵐の太ももを軽く叩いて止めた。
すずは「そう」五十嵐「そのホストに 幾ら使いました?」
花「月に〜〜」
皆んな声を揃えて「月に〜〜⁇」皆んなの姿勢が前のめりなり花の顔を覗き込み 暫く時が 止まった。
花は、少し考えて、
花「3万円位です」オーナー、すずは、五十嵐は 顔を見合わせて
すずは「3万ならね、まー、まー、そうそう高くないね、ね、」皆んな声を揃えて「まーまーだな」
オーナー「あーびっくりした。3百万かと 思ったわ、よかったーん♡」(江戸っ子 どこいったー)と五十嵐は思った。3人は 手を握り合って 互いに 「大金じゃなくて、よかった,よかった 」と安堵していた。
すずは「とにかく、その『GOLD Peace』に 行ってみるわ」と言った。五十嵐は、行くのは、いいが〜。次は どんなコスプレなんだ⁈と思案に暮れていた。
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