第11話 髪の色

「ん?」

「あっ・・すまん。」

気づいたらリクの髪にを触っていた自分がいる


「んーん。いいよ。触ってて。カイトさんの手、気持ちいいから。」

「なぁ。リクの髪色は地毛?」


ミルクティーベージュの髪の色が気になった。


「あー。僕全体的に色素薄いんだ。」

「そっか。キレイだな。」


「・・・。」

「あっ・・すまん。おっさんからそんなこと言われたら気持ち悪いな。」


パッと手を離そうとする手を掴まれ、手の甲にキスをされた。


「ううん。嬉しくて・・。前にも言ってもらったことがあって。ちょっと思い出しちゃった。」


チュッ。手にキスを繰り返すリク。そのうち指に舌を絡ませてくる。


その妖艶な姿にクラっと来てしまう自分がいた。


「おいっ・・朝からエロい顔するな。」


ムカついたのでリクの頬を摘まんだ。


「い・・ひゃい。」


「さっさとメシ食え。」

「ふぁい。」


・・・ヤバい。あのまま流されるとことだった。

一緒に住むとか・・俺、大丈夫か・・。


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