第12話 オーナーとの関係

「ごちそーさま。美味しかったです!」


屈託のない笑顔が向けられる。

普段は切れ長の目にクールな雰囲気を漂わせているくせに

時折見せるこの笑顔にみんなやられるんだろうな・・


「カイトさん?」


ぼんやり見つめてしまった・・。


「あっ・・そうだ。今日からうちに住むって今までどこに住んでたの?」


「ん・・と。今まではヤマトとこにいたよ?」


「え?あ・・オーナーのとこ?」


「そう。」


「じゃ、そのままオーナーのところにいればいいじゃん。」


「ん~。だってヤマト・・僕がいたら好きな人と住めないって。」


「あ・・そういう。」


「ちなみにさ、リクはオーナーとはどういう関係なの?」


「ん~・・・。小さい時から一緒にいる。」


「親戚?」


「まぁ、そんな感じかな。今日僕お店休み貰ってて・・

ヤマトの家から荷物持ってきたくて・・鍵・・貸してもらえる?」


「ん・・あぁ。いいよ。合鍵とか作らないとか。」


話を逸らされた気もしたが、そこまで詮索するのも野暮な話・・


ってかオーナーに好きな人ねぇ。

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