第9話 思い出せない昨夜の出来事4

ふふふ。覚えてないのに・・。

覚えてるって言ってる。かわいいな。


「じゃ・・いいですか?住んでも。」


「え・・あ・・うん。期間限定だったよね?」


「え?」


「え?あっ・・違った?」


「・・・違わないです。引っ越すお金が貯まるまでって約束でしたよ。」


そんな約束してないけど・・それでもいい。少しでもカイトのそばにいられるなら。


「えっと・・じゃ、俺、シャワーしてくるわ。」


「はぁい。 」


バタン。カイトが部屋から出て行った。


「・・・・もう出てきていいぞ。」


トンッ。黒猫の形に姿を変えている神使だ。


「リク様。これ以上の血はダメです。」


「チッ。無理はしてない。」


「無理やり思い出させるとカイトさまの記憶がすべてなくなります。

リク様の力も弱くなります。」


「わかっている。」


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