第8話 思い出せない昨夜の出来事3

「・・・申し訳ないけど昨日のこと全く思い出せない。」


「ひとつも??」


「・・・・すまん。どこまでした?俺ら。」

「覚えてないんですね・・。」


シュンっとなって、寂しそうな顔をするリク。

少し心が痛む。

周りを見渡す限り最後まではしていないハズだ。


「でも・・。」

「ん??」


「今日から一緒に住んでいいって言ったのを忘れられてると困ると言うか・・。」

「え??俺が??」


「はい・・。やっぱり覚えていないんですか?」


さらにシュンとするリク。


「俺が言ったの?」

「はい。」

「・・言った?」

「はい。」


「・・・・。」

「覚えてないんですか??」

「・・・・。いや・・。覚えているよ。」


という嘘をついた。

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