第2話 ステータス


《ステータス》

 名前:佐藤 翔

 年齢:16歳

 Lv:14

 筋力:19

 敏捷:22

 防御:20

 体力:25

 魔力:17

 幸運:99


《スキル》

採集Lv1


《EXスキル》

 超幸運十十


《称号》

 異世界転移者

 幸運に愛されし者

 ジャイアントキリング

 狩猟者

 乱数の支配者


《加護》

 幸運の女神フォルトの大加護






 ◇



「よっしゃ、やっぱりステータスが現れたぜ!」



 俺は、予想通りにステータスが現れたことに歓喜した。


「これ、触れるのか?」


 触ってみると、板のような、硬く、しかし柔らかいような感触が指の先に来た。


「よし、やっぱり触れられたな。」


 しかし、


「これ、この世界的にどうなんだ?俺、この世界に来たばかりだから全然わかんねえぞ」


 そう、俺はこの世界の基準を知らない。そこで、


「ポチりまくったらなんか出るんじゃね?」


 という脳筋な思考に至った。


 ということで、ステータス画面は触れられるようなので、ポチりまくるぜ!




 ◇




 とりあえず、小一時間ほど触りまくった結果が次の通りだ。


───────────────────────


 

筋力:攻撃力など、力に依存する


 

敏捷:身体能力など、素早さに依存する


 

防御:耐久力などに依存する


 

体力:持久力など、体を動かすエネルギーに依存する


 

魔力:魔法を使うときなどに使用する


 

幸運:ドロップ率、クリティカル率に影響する


EXスキル:人が生まれたときから持っているスキル


称号:物によっては、特殊効果がある


 異世界転移者・・・経験値10%UP

 幸運に愛されし者・・・幸運が20UP

 ジャイアントキリング・・・自分よりレベルが高い者と戦うとき、全ステータスが1.5倍

 乱数の支配者・・・なし


加護:10000人中一人だけに与えられる(内容は違う)

 幸運の女神フォルトの加護・・・幸運が50UP


───────────────────────









 俺は、ステータスを見ながら、さっきの狼との戦いを思い出していた。


「さっきのめっちゃ強そうな狼を倒せたのは、俺の《幸運:99》ていうのが関係してるのか?」

 

狼に勝てたのは、俺のバカ高い幸運が

あの土壇場でクリティカルが出たってことだよな。じゃあ、あのエフェクトもクリティカルのものだってことか。


「でも、この世界の人は、もっと俺よりもステータスの基準が高いんだろうな、あんなのが普通の森の中にいるぐらいだし」


と、レベルアップで強くなった自分を卑下するように言った。


「よし、慢心はしてられないな。またあんなやつが出てこないとも限らないし、街を早く見つけなきゃな」


しかし、彼は知らなかった──。

彼の居た森が、《魔の森》といって、恐れられていて、自分のステータスは、レベルに比べて、この世界の基準では、とても高い方だということを...。


───────────────────────

「しっかし、このデカい狼、どうしょうかな?」


そう思い、近づき、触ってみると、急に死体が光りだした。


「うおっ、何だ!?」


光が収まると、そこには、葉に包まれた肉と、ゲームで言う《魔石》のようなものがあった。


「これは...《魔石》か?もしそうだとして、テンプレ通りなら、金になるから、街での宿代になるぜ!」


そして、小躍りしながら(肉も拾って)、街へと向かった。


「くはっ、あいつウマそうだなぁ!喰っても...イイヨナァ」



───────その一部始終を誰かが見ていたとも知らずに。





───────────────────────


こんにちは、作者です!投稿が遅くなってしまい申し訳ございませんm(__)m

これからも精一杯頻度を上げて投稿出来るように頑張ります!

P.S.後で魔物図鑑作ります。



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