第3話


  「親友交歓」という題で、書きたかったのは、いろんな友人の誰某の素描です。ボクの場合はだいたいが執筆動機自体、スタイルの模索とか、綴り方の練習が主な目的で、試行錯誤のプロセスです。その場合が多い。


 この題の、著名な小説があって、太宰治の短編で、故郷の旧友との再会の逸話を滑稽に書いたものです。


 過去にはボクも葛藤があって、葛藤そのもので、未だ解消不能で、それを解きほぐしてみようという試みなのです。


 ちなみに「葛藤」は、抽象的な意味 mental confrictionの熟語だが、字自体は、「葛」と「藤」で、両方ともつる植物の名称。つまりつるが結ぼれてからまって、ほどけなくなっているような錯雑状態の形容です。


 蔓が絡まってしまった根っこにあるのは、なんなのか。親しい友人や係累が、高い頻度でしばしば自殺する。姉が緘黙症になったりする。いやあなムードがずっと自分の周辺にまとわりついている。それは、その来歴はいったいなんなのか?


 従来、そういうものを「無いことにして」生活して、書き物したりして、平静に日常を営もうとしていて、努力を持続していて、KYのそしりをも甘受してはいるが、内心ではやはり非常に葛藤して、苦しんでいる。


 自分では素朴にその時々のベストな選択肢というものを模索して、それは誰でもそういう合目的的に行動指針を措定しつつ、やりくりしているのでしょうが、ボクの場合、常にそれへの負の抵抗が四六時中のべつ幕なしに働く。悪意に満ちた妨害、中傷やら嘲笑やら、明らかに違法、人権侵害のの妙な雑音が、騒々しくがなりたてて、社会問題化しているというおかしな事態だ。疑いをさしはさむ余地はない。

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親友交歓 夢美瑠瑠 @joeyasushi

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