第10話 私が完結させるわけ
じか打ちしているのですが、昨晩は文字を入力すると画面に反映されなかったり、画面をスクロールできなかったりしました。これは二度目です。現在は不具合なく入力できております。
私は感想を書くのが苦手です。レビューを書くのも自信がありません。その作品を果たして理解できたのかどうか、公開のマークをタップしたあとでも気にしてしまいます。
私はあまりコメントに言葉を残したくないと考えています。「感想」という美名をかぶせた余計なお世話になってしまうかもしれないと思い、怖いからです。
しかし、読んだあとまるで何かに突き動かされるようにレビューを書いている時があるのです。これについては自分でもまだわかりません。
なぜ感想よりもレビューを投稿するのかというと、レビューの方が作者さんにとってよりページビューを増やすきっかけになると考えるからです。
レビューではなるべくネタバレをしないように気をつけているつもりなのですが、そうならない時もあります。読みたくなるようなレビューを書いた、と実感できたことは、まだありません。
さて、私は先月、日本で一番規模の大きな小説投稿サイトから作品・コメント・レビュー・評価をすべて削除した上で退会しました。「感想」という名の理不尽かつ不可解、そして「真の感想とは相手を文字で殴打しその作品をずたずたにしてこそ」と信じて疑わない、それをする側にとっては無自覚かつ「善意」に基づいた暴力を複数回受けたことに耐えられなかったからです。しかも相手はそれを「交流」と信じきっています。つまり交渉の余地もないわけです。そのような相手から完全に離れるには、退会しか手段はありませんでした。
そのサイトでは今年に入ってから、荒々しく鋭い言葉が増えたように感じます。もちろん「お友だち」同士だとわかる人々の集団もありましたが、基本的には誰もが孤独だったように思います。いずれにしても私には居心地の悪い場所と感じるようになりました。作品も作家も大切に扱われていない場所になったと私は感じています。
しかし、これを読んでいる方の中には、当該サイトに登録し、そこでも評価や支持者を得ている方もたくさんいらっしゃると思います。ですからそのサイトは私には合わなかったというだけの話です。
しかしそのサイトに登録していた時にひとつだけ学んだことがあります。
そのサイトにユーザ登録している作家さんのアドバイスが配信されるのですが、そのうちの一人で異世界ファンタジーが何作品も書籍化された方が、このような主旨のアドバイスをなさっていました。
「作品は絶対に完結させるように」
この言葉は、三国志の小説のポイントが増えずにいた私にとって、ひとすじの光明となりました。
その方も、作品を発表したばかりの頃はまったくポイントも感想も増えず、悔しい思いをなさったそうです。しかし完結させたとたんに評価が増え、書籍化につながったとか。
そこから私は「完結」にこだわるようになりました。読んでくださる方にお答えするため、そして私自身が新しい物語を書くため、私にとって「完結」は必要不可欠となりました。
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