廃校になった中学校は大型家電量販店になりました

第1話 廃校までのカウントダウン

小川 彩はごく普通の中学2年生。部活はバレー部、友達とのおしゃべりが日々の楽しみだ。だが、ある日の朝礼で校長が衝撃的な発表をした。

「みなさんに大事なお知らせがあります。本校は1ヶ月後に廃校となります。」

突然の告知に教室は騒然となる。廃校の理由は少子化に伴う生徒数の減少だったが、まだまだ青春真っ只中の彩たちにはその現実が重くのしかかる。なぜ自分たちの学校が選ばれたのかという不満や戸惑いが渦巻く。

1ヶ月後には学校がなくなる…という事実に彩はまだ実感が湧かないまま、クラスメートと話し合いが始まる。「何か最後にできることはないか？」と、仲間たちとアイデアを出し合いながら、残りの時間をどう過ごすかを考える彩。

だが、驚きはまだ終わらない。廃校後、その跡地には大型家電量販店が建設されることも併せて発表される。彩の生活はこれから更に変わり果てていく…。