第5話 ミステリートリックってあり得ないトリックでも大丈夫?
こんにちは、岩名です。
ミステリーが好きな私は、短編のミステリーが絡む小説を執筆します。
でも、そうなると考えちゃうんですよね。
『このトリックは有りなのか無しなのか』
でも、実際そうじゃないですか?
ありえなさそうなトリックをかいたところで、読み手は納得するのだろうか?
長ったらしい解説は後にして、ここで結論を書いちゃいますね。
『無理そうなトリックでも、納得できそうな雰囲気ならば良し』です。
それはなぜか?
〇クロロホルム液を染み込ませたハンカチを口に当て、登場人物を眠らせるシーン
→実際は不可能。クロロホルムは意識を失うまでに相当の時間を要する。一瞬でできるような万能な麻酔薬ではない。そこまで時間をかけるなら、むしろ、クロロホルムというより手に当てたハンカチで先に登場人物が窒息死しそうな……?
〇青酸カリなどの毒物をグラスに塗り、登場人物を殺害する
→青酸カリはシアン化合物で、瓶などの気密性が高い容器にいれて持ち運ぶ必要がある。簡単なもので持ち歩き時間がかかると、空気中の成分と反応してしまうので、無害化(炭酸カリウム)になってしまう。塗布量もそれなりに必要。ならばダイレクトに飲み物や食品に混ぜようか?味も匂いもキツいので、それバレるだろ状態。
青酸カリに限らず、毒物は1㎏あたりの量で致死率が変わり、大柄な人ほど量が必要。つまり、太った大柄の男性であれば、相応の量が必要……。余計に難しそう。
……というように、様々な要因で歴代トリックは無理がある。
だから別にトリックが不可能だろうが、可能だろうがそんなのは……それっぽく語れば構わないということだろうなぁ。
ちなみに過去見た小説では……
『トランクの中にドライアイスを入れておき、部屋の中に充満させたドライアイスで二酸化炭素の濃度を上げ、被害者を殺害する』(密室トリック)
……気密性が相当高くないと、厳しいな。あと、どれだけドライアイス要るんだろう。トランクいっぱいじゃ無理じゃない? というか、トランクの気密性も高いと、漏れ出した程度だと時間かかりそう……。いやいや、トランクをがっつりと開けて水を入れて、すごい大きいトランク(ドライアイス?)を用意すれば……? 塗れたトランクでバレそう……。それは乾くからいいとして(?)下に溜まるから被害者を床に寝かせておいて、それを吸わせた?
なんか、私、空想科学読本みたいなこといってるな……。
だから、トリックはそれっぽく作って、可能か不可かなんてどうでもいい。
それっぽく、あたかもできます!とばかりに語ればいいんだろうな。
という、ホラーやミステリーを書きたくなった時に自宅にある化学本を読んで思った、そんな独り言でした。
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