最終話 はてなく遠い脱童坂

妹は頬を林檎のように紅く染め、きまりの悪そうな顔をしていた。


「お前……もしかして、照れて……」


なんでだ?なんかこいつが照れる要素あったか?

うん、わからん!


「うるさいっ!せーし出せオラァァ!!」


妹が再び動き始める。

目の前で妹の大きな胸も激しく揺れ始める。


「って、おまっ!そういう発言やめろよ!萎えちまうだろうが!」


「そーいう割には身体は正直だなぁ!」


妹の言う通り身体は正直で、そんなやり取りをしながらも俺の身体は妹の巧みな性技で上り詰めていった。


やがて俺は妹の中に全てを解き放った。

……妹に、中出し、しちゃった……

それはとても、とても気持ちが良かった。


「勝ったな、ガハハ!」


妹は勝ち誇ったように言う。

……うん、お前の勝ちでいいよ……

そもそも勝ち負けがあるのか疑問だが……


「……これで俺も童貞卒業か……」


息を整えながらそう感慨にふける。


「あっまーいっ!!!これで童貞卒業できたなんて思ったら大間違いなんだからねっ!」


……なんですと!?……こいつ、さっきと言うことが違くないっ!?


「女性にリードされただけじゃただの肉バイブと変わらないんだからっ!」


「……肉っ!?そう言い方はやめなさい!」


「ちゃんとリードすること覚えなきゃまだまだ童貞なんだからね」


……まあ、そういうものなのか?確かに俺はやられてるだけだったもんな……肉、バイブ、か……


「ちゃんと童貞卒業できるまで何度でもやるよ!何度でもな!」


それは、まだまだ俺との関係を続けるという宣言だ。

その言葉に心が弾むのを感じる。


「……まだまだ童貞卒業までの道は長そうだな」


俺はため息をつきつつも、今後の妹との関係に心躍らせていた。


「…お兄ぃはようやくのぼりはじめたばかりだからな、このはてしなく遠い脱童坂をよ…」


そう言う妹の大きな胸も揺れていた。



キモウト狂騒曲 〜兄の初めては妹のもの!〜 

第一部 完



あとがき


一応これで第一部は終わりとなります。

この後続くかどうかは未定です。

ネタがあれば番外編とかで書き足していくかもしれません。

感想とかいただけると励みになりますのでどうぞよろしくお願いします。


それではまた別の作品で!



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