第3話 そういうことになった
「ほらっもう観念して私に童貞捧げなさいっ!極楽浄土につれてってあげるからっ!」
「俺はまだ死にたくないっ!」
「そういう意味じゃなーーーーいっ!!」
俺の返答にムカついたのか、妹はだんだんとキレ気味になって、胸のたわわを揺らしながらなおも俺に迫ってきた。
「お兄ぃのソレはなんのために付いてるのっ!?」
「……それは、女の子と……」
「ちっがーう!ソレはね、妹と、私とする為に付いてるのっ!」
「んなわけあるかーーーーー!」
「どーでも良いからキリキリ股を開かんかーい!」
「それ、男側のセリフだろっ!」
「なんか今日はおかしくないかお前?」
「目の前にお兄ぃの童貞ぶら下げられて大人しくしてられるわけないじゃない!
お兄ぃの身体に初めての快楽という痕を刻み込んであげる!」
「おまえは一旦落ち着けっ!!」
その言葉に妹は深呼吸して一旦落ち着く。
「ねぇ、お兄いはそんなに私に純潔捧げたくないの?……そんなに、私とするの嫌?」
妹が上目遣いで潤んだ目で見てきた。大きな胸がたゆんと揺れる。
今度は泣き落としか?色仕掛けか?
いや、まあ、本音を言えば嫌じゃない。
確かに、妹相手に童貞卒業させて貰うのは情けないものがある。だが、それほどまでに拒む理由も必用も無いと思い始めていた。
妹がそれを望んでる、俺が同意すれば性同意はとれているということになる。
法律的にも問題はない。倫理観等は時代、環境、人によって変化するものだ。あとは本人同士の問題だ、他人がどうこう言うようなことじゃあない。そもそも知られなければどうということはない。遺伝子的な問題も、何代にもわたってするのでなければ影響は少いらしい。
なおも妹は懇願するような潤んだ目で俺を見つめる。
ああ、俺、昔からこの表情に弱いんだよなぁ。
うん、観念しよう。第一裸のまま迫られて俺の理性も限界だ。
大きな胸が眼前で揺れてるし!
「よしっ、わかった」
俺は覚悟を決めるために気合を入れる。
「やろう」
「やろう」
そういうことになった。
……なんだこの『陰◯師』のようなやり取り……
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