prolog

愛美

プロローグ

火照った身体を太陽で照らして


頬を涙で濡らして


振り向くわけのない貴方の背中をただ見つめて


声に出した想いさえも届かぬ距離まで逃げる


ふと思い出すと竦む足を無理やり動かして


思い出の中の貴方を追う


今を生きる貴方と


過去を生きたい私



これはもう終わった私達の


濃い夏の日の物語





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prolog 愛美 @hubuki0610

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