このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(170文字)
コンテストに応募する作品を書いた主人公。最高傑作と言えるほどの出来に満足するが、この作品のタイトルは…?というお話。軽快な文章で笑わせてくれますが、おそらく、小説を書いたことのある人、誰もが共感するのでは?という傑作です。
書き手の自負&自信、換言すれば自己陶酔の気持ちと名作の条件とも言えるタイトル。本作は、これに加えてコンテスト応募締切という要素が加わり、書き手なら誰でも激しく点頭しながら、かつ、手に汗握る展開で没入しながら読める、まさに短編のお手本のような作品です。他サイトでの受賞歴も多数とのこと、納得させられる筆致力です。