シェフを呼んでくれ

「これはこれは、非常に味わい深い。ちょっと君、シェフを呼んでくれたまえ。」

客がウェイターに話しかけた。

ウェイター

「かしこまりました。」

完璧な所作でウェイターは応える。


シェフ

「お客様どういったご用件でしょうか?何か不備がありましたか?」

「なに、君の料理が美味しくてね。口の中で溶ける用に踊る食感。この出汁。そして

 ピーナッツの隠し味。文句無しの一品だ。素晴らしい。」

シェフ

「ありがとうございます。お気に召していただいた様で何よりです。失礼ながら隠し

 味にピーナッツなどは使ってません。」

「・・・この1947年もののフランス産の赤ワインh」

シェフ

「1987年もののイタリアの赤ワインでございます。」

「この子羊のソテーの肉は若鶏ですか?」

シェフ

「・・・子羊の肉でございます」


続く






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