俺「おい、勇者それ毒だぞ」勇者「えっ」
今日も勇者は錬金術師の俺を勇者パーティーに勧誘しに来た。
勇者
「アイシャ君、僕たちの勇者パーティーに入って一緒に世界の恐怖たる魔王を討伐し
ようじゃないか。」
錬金術師
「なんで俺を誘うんだよ。大体、錬金術師なんてのは戦闘向きじゃねえし、道具だっ
て必要だ。道具が切れたら何もできないし、金もかかる。魔法使いのバッファーを
仲間にした方がいいんじゃないのか?」
勇者
「そんなことない!!君のポーションはどんなバッファーにも負けない素晴らしいも
のだ。この前の遠征の時、君のポーションに何度命を救われたことか。君の実力は
世界に認められるべきだ。」
そう言って近くに置いてあるアイシャのポーションを飲んでみせた。
そう、飲んでしまったのだ。
錬金術師
「おい、ちょっと待て。お前今何飲んだ?」
勇者
「これだけど」
そう言って勇者は空き瓶をアイシャにみせた。
錬金術師
「それ、致死性の毒だぞ。」
勇者
「え、直す方法は?」
錬金術師
「ない」
続く
おかしな超短編集 森林幹 @moribayasimiki5082
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