第3話 なんでお前がここに来るんだよ

日曜日 午前9時30分 ローソン


シフトは午前5時から午前10時に決まった。現在絶賛レジ打ちをしている真っ最中のところ。

「ご来店ありがとうございましたー。」


客が一人帰っていた。そしたら別の客来店した。


「いらっしゃいませー。」


異様にニヤニヤしている中年のおっさんが、店内でうろつき始めた…

世の中色々な人がいるのだなと考ておくべき。


そう考えている途中、スケベオヤジはいつの間にか消えていた。

考えようとした刹那、また別のお客く…ん?


なんでアイツがここにいるんだよ、一体何の冗談っていうんだ!?


それは兎に角、まだこちらの存在に気付いてない様子らしい…

目が合ってしまった…小晴が存在を知った否や


「京介くんじゃん!ここでアルバイトしてるの?」

無邪気な声で問われる。


「見ればわかるだろ。」ほんの少しだけ強調して言ってやった。


「あそっか!ごめんごめん☆ テヘペロ☆!」


なんだかこいつに嫌悪感を覚えてきた。すぐにでもアッパーパンチを喰わらせてやりたい…が 理性がそれを止める。


「お会計お願いね!」そう言うと、サッカー台の上にコーラとおにぎりを置いた。 相性がクソだなと思ったのはここだけの話。口外禁止。


「お会計320でーす。」


「500円で!」


「お釣りとレシートをお返ししまーす。」


「ありがとうね!」くだらん感謝の言葉をもらうと、小晴はエコバッグに商品を丁寧に入れた。お前まさかの環境オタクだったのか?

どこかの偉大なZ世代のイギリス人のようにモナリザの絵にオレンジ色の液体をかけるなよ…


「じゃ、また明日ね!バイバイ!」


「ご来店ありがとうございましたー。」機械的に答える。


そういえば、なんでアイツがこんなところにいるんだ?アイツの家は高校から歩いて5分の距離だぞ、俺の場合は歩いて15分だ。

真相はわからないままだ。


後20分でバイトが終わる 最後まで頑張ろう…気分が最悪だ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る