第1話 昔の出来事

2年前


俺が通ってた中学校ではテストのとき、いつも学年一位をさぞ当たり前の事のように取っていて、5教科500点中498点を取るノイマンのような天才で顔も身体能力までも人より一歩上で、何もかも完璧な人、それが女子の

荒木小晴だ。いつも小晴の上に行こうとしたが、無駄だった。次元が違いすぎる…そう思っているうちに受験の季節がやってた。


必死に努力をし、なんとか近くにある偏差値53の高校に入学することができた。

入学式が終わり新しいクラスに入り、たまたま近くにあったクラス名簿を見…


なんてことだ一体何の冗談って言うんだ?アイツはもっと偏差値が高い高校に行っているはずなのに、なぜだ?そう思考を巡らしているとき、突然声を掛けられ思考が一時的に断った。


「京介くんじゃん!同じクラスって奇跡じゃん!」能天気で明るい子

黒髪のおかっぱで体型はやせ型、勉強のやり過ぎで目がイかれてるかどうかは知らないが、丸眼鏡をつけている。あと顔に少しだけニキビが付いている。


「やぁ小晴、奇跡っちゃ奇跡だね。ところで小晴ならもっと上の高校に行けたのになぜここの高校に?」当然のことを問う。


「ん~だって家から近いし、遠いところが嫌だもん!」


なんて能天気なやつなんだコイツは、ふと彼女の顔をよく観察してみると口角が少し上がり、瞳の奥には俺を嘲笑しているかのような…悪意に満ち溢れた顔だった。俺の妄想かもしれない。


「高校でもよろしくね!」


「ああ、よろしく」そっけなく返事をした。

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2024年 4月6日 月曜日 朝11時30分 自宅


家に帰ってきた京介は自室に向かい、ドアの目の前にある散らかった様々なものが机の上に置いてある。彼は片付けをし、椅子に腰を掛け思考を張り巡らした、なぜなら京介は暇であるからである。

そんな時脳裏に光が通った そう! 閃いたのだ! 法律上15歳でアルバイトは可能であるが高校1年生になってからである。


だが自分は今高校生、アルバイトができる。家の近くにある駐車場が広いローソンでアルバイトをしよう、となれば土曜日に面接に行かなければ。


来月ぐらいに中間テストがあるのか、今度こそ小晴を追い抜きたい、あの小娘には絶対負けたくない…


もしかしたら学年1位のバケモノを打ち負かすことができるかもしれないさてと、昼食でも食べましょうかね~




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