素晴らしい導き

@mrdiego

プロローグ

 2026年 9月23日 メキシコ合衆国コアウイラ州

 午前4時30分

 

日の出がちょうど出た頃だろうか、広大な大地が広がる荒野そして

 そこら辺のサボテン 空と荒野が茜色に染まるころ、自然とはかけ離れた異物も例外なく染まられていた。

 

数台の日本製のピックアップトラックが駐車し、数10人のゴツい男たちが対称的に睨めあっていた。短髪で半袖半ズボンの藤原京介は目の前に出てきたスキンヘッドで顎髭をよく伸ばした、ジーンズを履いている如何にも強そうな男が面と面で向かい合っている状況だ。


「全部で何グラムだ?」ゴツい男が問う


「全部で2kgだ、約束通り新品のだ。」京介は返答する。

「ふん、ご苦労。」ゴツい男がそう言うと、ホルスターから


 M1911ピストルを取り出そうとしたところ、京介は西部劇の如くマカロ

フピストルで早撃ちをし、男の眉間にキレイに命中した。


「おい京介!あぶねぇぞ早くピックアップトラックの後ろに隠れるんだ!」焦ったような声で呼びかけられるとすぐさま走って隠れた。


「今回の取引は失敗だったなフェルナンド!やはりコロンビア人は殺すことにしか頭がないじゃないか?あの禿野郎め」

 京介は不満な顔を大きく表す。


「そんなこと言ってる場合じゃねぞ、早く撃てじゃないと俺たち死ぬぞ!!」フェルナンドはパニック顔で叫んだ。


「わかってる今撃ってるよ!ん、まずい!グレネードだ!」

 近くで爆発し、爆風で1mぐらい吹き飛ばされてしまった。


 意識がもうろうとしている…俺はこのゴミみたいなところで死ぬのか?少しずつ世界が少しずつ暗くなっているような気がする…死ぬ前に何か思い出せることはないのか?…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る