第37話 謎の男
【みんなは?りあ、無事なのか?】
【ルーが回復してくれてる。フェザーさん、ルークさん二人とも】
流石に回復系は必須だな。
【クロスブレード何も使えなかった…俺は剣🗡️は使えないのかな?記憶もない、駄目だな】
ルーが回復を終え、フェザーが、
【お疲れ、見ていたぞ。お前が倒れているのを。無茶しやがって】
【フェザー、俺は記憶が無いんだ。何故ここにいるのか?何故こうも体が痛いのか?】
【それだよ、その剣🗡️が、キー🔑なんだ。何も戦いだけに使うって言ってないぞ。お前の中の召喚獣を目覚めさせるためのな】
そうなんだ。キーアイテムだったのか。
りあは、
【私がレインに剣🗡️を突きつけられて、召喚獣のフェニックス🐦🔥が守ってくれて。気を失っちゃったからよく覚えてないけど】
ルーがこっちに、
【だーーーーー!!もう、駄目…お腹空いた。回復ばっかで。でも、こんなに回復してるのにまだ少し残ってるの?魔力。不思議?】
フェザーが、
【その剣🗡️と盾🛡️のサポートがあるからな。それぞれ持ち手の能力を最大限に引き出す。りあと交換して正解だったな】
りあは、
【だから私も、レインのあの蹴りを食らっても気を失うくらいでも、今なんとも無いんだ】
フェザーは、
【剣🗡️は攻撃、盾🛡️鎧は防具って固定概念があるだろ?そうじゃないんだ。このフェザーの装備はずっと先の未来のだ。それと、ルー、助かったよ。ありがとう】
ルーは、照れて、
【あんな無茶するんだもん。それにフェザーさんのブレスレットからの攻撃凄かったね。早すぎて全部見れなかったけど。あれ、レインの防御をほぼゼロにしたでしょ?】
フェザーは、驚いて、
【そこまで見えていたのか?ルー、凄いな。りあも、ルークもフェニックス🐦🔥のために最善を尽くしてくれて。ルークも…ルークは?】
ルーが俯いて、
【意識が戻るまで後少し…かなりのダメージを負ったからね。でも大丈夫。必ず回復する。傷は塞いだんだけど、レインの剣🗡️直撃だったもんね。暫く安静】
そう言えば、俺を止めたように見えたな、ルーク。何か意味があったのかも。
フェザーは、
【あのレインを抱えていた男。誰なんだ?お前のフェニックス🐦🔥のあの攻撃をまともに受けてダメージ負ってなかったぞ】
あの男のことは、全てが謎だ。
【俺が気がついた時、そもそも召喚獣が何かしたとか解らないんだ。微動だせず、レインを抱えていたのはこの目で見たけど】
【召喚獣の攻撃を受けてダメージ無い人間は存在しない。全てが謎か…】
これでフェザーが未来に戻り、平和になっていればいいが…レインを封じても謎の男。
フェザーが、立ち上がってみんなに、
【みんな、とにかく元の時間に戻す。休んで回復してくれ。それぞれの生きてきた場所を確認してきてくれ。後で集合して状況報告。ルークはセーナに回復をお願いする。念の為ゼストを護衛に。どの道、三人は別の時間に移動させるから、暫くは安全だと思うが。それと、りあは過去の記憶が無いみたいだから、その、なんだ…涼、任せていいか?】
俺は疑問が残り、フェザーに、
【俺に任せるとは?】
フェザーは、
【涼と同じ時間、いや、同じ時代、いや、同じ部屋。その後のことはお前に任せる。あの部屋は集合場所だから。何かと便利だ。それ!!】
【おい、勝手に決めるな!フェザー、待て!】
相変わらず自分の話だけで完結する男だ。
りあの気持ちはどうなんだよ。全くもう!!
その、フェザーのそれ!!って聞くたびにビビってしまう俺がいるよ。
少しは休めるのか?いや、緊張するな。
俺とりあの関係、今度はどんな設定に?
不安だが疲れたからぐっすり眠りたいな。
※※※※※ 第二章 完 ※※※※※
ご愛読ありがとうございました。
第三章はタイトルが変わります。引き続きよろしくお願いします。
君は色と踊る ラグランジュ @space-time
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