第36話 最強の召喚獣

なんだ?意識が遠のく。


感覚が消えていく…俺はどうなったんだ?



※さて、そろそろ出番だな。お前の意思を受け継ぐぞ。その体を貰うぞ※



天空が漆黒に包まれる…


何も見えないほどの闇に…


糸筋の僅かな光が舞い降りる…


その光は少しずつ大きく…


やがて灼熱の炎と変わる…



※【不死鳥フェニックス🐦‍🔥 降臨!!】※


【やっと出たか!!待っていたぞ。最後の召喚獣!!】


※【貴様、暗黒騎士か…待っていたのか?】※


【この剣🗡️で終わりだな!!不死鳥】



…………………何かしたのか?…………………



【何も手応えが無い?何故だ?】


※まぁ、手応えなくも無いぞ。虫が歩いていたみたいな感覚はあったぞ※


【くっ!!じゃ、本気で行くぞ】



※※※※※グラビティクロスアロー※※※※※


無数の漆黒の矢が降り注ぐ。


※【ほう、これはなかなか面白い。貴様の名前くらい書いておこうか?】※


【これが最強幻獣種…この俺が何も出来ない…このレインが無力なのか?】


※【レインと言うのか。大したものだ。暗黒騎士と幻獣種、相性の問題だ。残念だったな】※



※※※フェニックスバーニングブレス※※※



※【暗黒騎士のレイン、少しは楽しめたぞ。この炎の霧が晴れる頃には跡形もなく…ん?】※



【流石だな、召喚獣。間に入って悪いな。レインは俺が貰っていく。ここで失う訳にはいかないんだ】



※【お前、バーニングブレスの中に飛び込んだのか?暗黒騎士を救うために。あの炎の中で無事なのは何故だ?全てを燃え尽くす炎だ】※



【そうだな、相性の問題だ。さっきお前も言っただろ?それなりのダメージは負ったけどな】



※【こんな人間がいたのか?楽しめそうだが、この貧相な借りている肉体では力を発揮は難しいな。使えなくなる前に返すとするか…】※



※※※※※リバースエレメント※※※※※



う、動けない。


全身が鉛のように重たい。


俺は何していたんだ?



【お前が召喚獣の使い手か。その体でよく保てたな。悪いがレインは貰っていくぞ】



こいつは、レインを抱えて。何よりも…


 俺の感覚を、全てを封じられてる。強さのレベルが違うとか、そのような問題じゃない。


異次元の支配者…その言葉しか浮かばない。



【涼くん!!】


りあ、こっちに来るな!!くっ!声が出ない…



………………………………………………………



【涼くん、大丈夫?生きてる?】


《ああ…何とか。みんなは?》


【涼くん!!返事して、意識はあるの?】


《してるよ、みんなは?無事なの?》


【涼くん!!聞こえない?声出してよ】


りあ、どうしたんだよ?


俺は何度もみんなのことを、えっ?声?


声が出ないのか?


あいつは!!あのレインを抱えた男は?


何処は行った?







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