第35話 別行動

 作戦はこうだった。俺とルークはフェザー達の見える森に隠れている。


では、どうやって呼び出すのか?


 フェザーは自信あるようだ。もちろん呼び出す自信が。勝てる自信ではない。


【さて、ルーク達も配置に着いたな。じゃ、りあ、ルー、隠れていてくれ】


【無茶しないでくださいよ、フェザーさん】


【ルーが必ず守ってみせますね】


 フェザーは笑って、ルー達が隠れたのを確認すると、ブレスレットをかざして、


【さあ、決着だ!!レイン】


 さっきの剣🗡️クロスブレードといい、何か呼び寄せる力を持ってるのか?フェザーは。


 そう言えば、俺を元の時代に戻したり未来に飛ばしたりしていたな。


思えばとんでもない能力だ。


と、いきなり、レインが現れた。


やはり、呼び寄せたのか。


レイン、相変わらずの雰囲気だ。


【どうも、俺を知ってるようだな】


フェザーは、


【そんなことどうでもいい。お前を倒すために未来のこの地球を守るためにここにいる】


フェザーは、ブレスレットをかざして、


 そのブレスレットが剣🗡️に変わり、フェザーはすごい速さで…





………………………………………………………





 二人の戦いは見えなかった。早すぎるんだ、攻防が。常人の目には見えない。


この戦いの後、そこに立っているのは…





レイン…


フェザーの姿はない。無傷のレインが、


何もなかったように立っている。


レインは動かないようだ。動けないのか?



……………………………………………………



【フェザー大丈夫?今回復するね。絶対に動かないで】


【すまん…とりあえず仕掛けたが…】


【フェザー!!喋らないで】


【ルーちゃん、今の何?テレポート?】


【うん。動きを止めたの、レインのね。そうでもしないと、フェザー危なかったもん】


【えっ?動きを止めて、フェザーも抱き抱えてテレポートしたの?それでここで回復も?無茶し過ぎ!!魔力無いでしょ?】


【私はいいの。フェザーを守りたいの。それと、そろそろ魔力も限界点突破しちゃった…ちょっと休む…ね】


【無茶して…フェザーもルーちゃんも。後は私に任せてね】



………………………………………………………



 おい、フェザーが消えて、今度は、りあが出て来たぞ。


【ルーク、りあが!!えっ?なんだ動けないぞ】


 ルークは何か俺に仕掛けて、何も言わずに飛び出して、りあを遮るように、


【下がっていてくれ。俺はレインと対峙するのは二度目だ】


りあは、


【じゃあ、2人ががりで…そんな…ルークさん!!】


レインは、見えない速度で、ルークに剣🗡️を、


【惜しかったな。俺は左手が動かない。あの男‥何者なんだ?お前以上の力を持っていたようだが?】


ルークは、刺さったレインの剣🗡️を掴んで、


【フェザー…その左手を…封じた男…俺は命と引き換えに…右腕を…】



※※※※※シャドーブレイク!!※※※※※



【ルークさん!!】


りあが、剣を抜いて、


【もう、その両手ならば剣は使えないはずだ!!レイン】


【無理だ!!やめておけ、お嬢さん】


りあの高速の剣を軽く交わして、レインは、


【可愛いお嬢さん、傷つけたく無いんだがな】


強烈な膝蹴りが、りあに、


【うっ!!くそっ!!!…この程度で…剣も持たないのに…負けて…なんか】


りあが倒れた!!


嘘だろ?レインの剣が勝手に、


【重量を自由に操る事で、この剣🗡️もな。お前達、実力差を感じ取れたか?俺の力を2割も出していないぞ】










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