第34話 ホワイトチーム

【さて、それぞれの役目を決めよう。ん?りあ、どうした?何か不満か?】


【別に…どうぞ、役目を決めてください】


怒ってるな…


何も気にしてないルーは、


【はい、はーい、私は攻撃型でお願いします】


 フェザーシールド、フェザーブレードあるもんな。確かに。でも回復系でもあるんだよな。


【ルーさん、あなたは中間にいてください。前後のフォローと広範囲を見渡して回復をお願いします】


 ルーさんになってる。確かにルーちゃんじゃないもんな、今のルーを見ると。


【はーい、フェザーさん、回復しますね】


 話し方も甘えてる。これは、フェザー、落ちたな。 


【…それで、りあさん、最後尾お願いします】


りあ、最後尾?


【なんでですか?剣士ですよ、私】


【知ってる。私に何かあったら頼む。それまで温存して欲しいんだ】


となると、


フェザー、ルー、りあの順か?俺は?


【それと、涼は別チーム、ブルーチームに合流してほしい】


【何で?ブルーチームって確か】


そこに、突然ルークが現れて、


【俺だ!!頼むぜ、相棒】


訳分からん?


【なぁ、フェザー。何でだ?クロスブレードを持つ俺が別行動って?】


【だからだよ。その一撃が貴重なんだ。囮の俺が合図したら】


フェザーの言葉を遮り、


【フェザー!!囮ってなんだ?ふざけるなよ】


フェザーは、


【そうしなければ勝つ事は出来ない。ルー、りあもタイミング見て脱出させるつもりだ。俺が元の時代に…】


フェザーだけ犠牲になる?


ふざけるなよ!!そんな勝ちはいらない。


ルークは、フェザーの頭をポンって叩いて、


【フェザー、戦うなら全員でだとさ…そうだろ?フェニックス🐦‍🔥さん】


ルーは、フェザーの手を握って、


【フェザーさん、そんな勝ちはカッコよく無いですよ。みんなで戦いましょう】


りあも、


【私が後方から守りますよ、フェザーさん】


フェザーは、少し笑って、


【重荷を背負わせたな。ごめん、みんな】


暗黒騎士を倒すなら、そうだな、これは!!


俺はみんなに、


【ホワイトチームの完成だな】


ルークは、


【じゃ、俺はブルーからホワイトに転職だな。フェザー、俺は昇給か?】


【回復しきってないんだろ?現状維持だ】


ルーは、


【ルークさん、私が回復させたんだから、もう大丈夫ですよ】


ルークは、ルーを見て、


【この可愛いすぎるお嬢さん、誰?】


ルーク、お前もか…落ちたのか…


ルー、解ってるよな、自分の武器を。







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