第26話 実力差

 俺達は爺さん言う通りに、翌日買い物に。革の装備…


 納得いかーん!!これ、俺の貯金全て使い果たしたぞ!!何故俺なんだ?負担するの…


りあ、ルーの分はいい。可愛い服なんだ。


 それは納得してる。二人ともライダースジャケット、それと、ルーはスカート、りあは、ジーパン。なかなか似合ってる。


 爺さんは、その皮のロングコート、ダントツで高かったんだ。何故それ選んだ?


 それに、その帽子は必要なのか?明らかに装備と便乗したよな?


【これで暗黒騎士に対する装備は完璧じゃ!!後は…】


そんな悠長な!向こうの敵は?


【爺さん、それよりも向こうの敵は?何故こっちに来ないんだ?悠長に買い物なんかしてる場合だったのか?】


【涼殿、わしが呑気に買い物していたと思ってあったのか?お主らを危険に晒して買い物なんかする訳無いじゃろ。わしはここに現れると前に装備を調えるよりも先に防御壁を貼ったんじゃ。正確には別チームの、ブルーチームの全員で。じゃが、いずれ突破されるじゃろ。そろそろ出番じゃぞ】


本当に別のチームがいたのか。



………………………………………………………



【気を引き締めるのじゃ!!敵の強さが段違いじゃ。ブルーチームと合流するまでは手出しは禁止じゃ。敵に居場所を教えるだけじゃぞ】


俺達は向こうのブルーチームの方向に。


近づくにつれ、寒気とは異なる凍るような、


これは俺でも解る。


りあは、


【お爺さん、私の後方に。広がらないほうが】


【りあ殿、攻撃を受けてはならんぞ。流すのじゃ。鉄製の装備でないだけじゃなく、物凄い衝撃が!!気をつけるのじゃ、おっ、ブルーチームのルーク殿!!】


ルークという男。細身だがなかなかのイケメン。


ルーが、


【ルークさん、初めまして。ルーです。名前似てますね。凄い防御壁じゃないですかー!!】


ルークは、


【お嬢ちゃん、白魔道士とお見受けした。済まないが仲間達の治癒をお願い出来ないかな。ここは私が引き受けるから】


※ゴォーーーン!!※


轟音とともに防御壁が破壊された。


その先に真っ黒な鎧を纏った漢が、


ルークは、


【やられたか…ならば!!】


ルークの玉砕覚悟の突進を、りあが止め、


【ルークさん、下がってて。私が!!その剣借ります!!】


【お嬢さん、無理だ!!】


りあ、凄い早さだ。踊るような剣の連続攻撃。


砂煙にあたりが見えなくなった。


少しずつ視界が開けてくる…りあ?


膝を着いてる。俺達を守るように、


りあ、息を切らしてる。


【全ての攻撃が、攻撃を避けもしない…】


その男は、


【なかなかの攻撃だな。仲間にほしいくらいだ。それに皮の装備か。正解だ。鉄製の鎧など私の前では無意味だから。それにその剣程度では避ける意味も無い】


爺さんは、


【レインじゃ!!…動けん…】


 確かに、りあ、ルーも、もちろん俺も動けない。恐怖でも無い。圧倒的実力差がそうさせてるのか?


ただルークのみ、動けるようだ。


何故だ?


ルークは、


【レイン…あんたがこの地球を未来を変えることになるのか?】


レインは、


【ほう…この重力化で動けるとは。さっきのお嬢さんといい、お前といい、なかなかの。お前達、仲間にならないか?真実が見えてくるぞ】


ルークは、


【何をふざけたことを!!これでも食らってみろ!!!立ってられるかな、レイン】


ルークが両手を広げ、何かを呟く。







 

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