第27話 真相

【あやつ、こんな選択をしおって!!そのためにブルーチームに入れたんじゃないんじゃ…】


爺さんはルークの判断を悔やんでる。


ルーも、


【このような方法しか無かったんですかね…】


りあ、剣を大地に突き刺して、


【私がもっと強ければ!!】


俺は何も言えなかった。



………………………………………………………



 砂埃が落ち着き、徐々に視界が開けてきたが、こいつは!!


無傷?何者なんだ?砂埃をささっと叩いて、


強い風を感じたくらいに思ってるのか?



【惜しかったな。仲間になればもっと強くなれたものを…自己犠牲とは無意味な決断を】



勝てないぞ、こいつには。


おそらく全ての力を使い果たしても…



しかも、俺達は動けない。



【この男、返すぞ】


※ドサッ!!※ ルーク?


 かろうじて意識はあるようだ。ダメージは、かなりだな。



【お前達、安心しろ。何も全てを倒そうとしてる訳じゃない。その男といい、お嬢さん達といい、かなりの実力だ。どうだ?話を聞くか?】


爺さんが、


【黙るんじゃ!!レイン、お主が、お主が、この世界を…】


爺さんを遮り、レインは、


【爺さん、何も解ってないな。俺じゃない。俺の力ではここまで支配することは出来ない。あの男が教えてくれた。この世界の真相を】


レインが手をかざすと、さらに動きが制限され、体が重すぎる…立つこともに困難に…


【この世界は本来の姿ではない。私利私欲に溢れ、動物達も全ての生命も人間のせいで減っていき、それでも私利私欲のために人間は世界を破壊している。


全てを終わらせなければならない。


もし救いがあるなら、それは滅びることだ。


本来の姿である世界を見たくはないか?


最もその時はここには誰も存在しないがな…】



………………………………………………………



何があったと言うんだ?


このレインの信念はなんなんだ?


そしてこの強さは?



………………………………………………………



全員、暫く意識を失ったようだ。


見逃してくれてのか?レインは?


急に体が動けるように。


【重力支配超魔導…人間では太刀打ち出来る相手では無かったようじゃ、お主たちはもう戦うことはしなくていい、忘れてくれ…】


爺さんの言葉が残像のように残っている。


【そんなこと…お爺さん、諦めないで!!】


りあの声が、響き渡る。


ブルーチームを介抱していた、ルーも、


【私は嫌です!!変えたいです、何とかして未来を希望を!!】


俺はどうなんだ?


なぁ、本当に俺たちは正しいのか?


レインの言ってることは間違いなのか?


りあは、心配して俺を、


【涼くん?】


【ああ…ごめん。考え事を】



















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