第23話 平和

 ルー、娘になっているとは。りあ、理想的な妻に。それにしてもこの部屋は狭い。狭すぎる。何処か借りないと。


相談すると、ルー、りあ、二人とも、


【ここがいい!!】


【ねっ、ルーもそう言ってるし、それに狭いと何かとね、その、そばにあなたがいるって感じが嬉しくて。私は夫婦別部屋って嫌なの。あっ、でも束縛してる訳じゃないから安心して】


ヤバッ!!泣けてくる…


部屋が狭くてもこんなに素敵な家庭なら、



パーフェクト!!クール🆒!!!



 と言いながらさ、だいたい限って爺さんが、現れるんだよな。いつもの流れだと。


 それに、今回も、りあとルーの記憶操作したな。センスはいいが、りあ、ルー、それで良かったのか?


なんか俺一人だけ得してるような…


爺さんは俺が先祖って言ってたな。


爺さんが先祖?普通はそうだよな?


俺が過去で爺さんが未来?ややこしい…


いずれにしても、未来は守られた訳だ。


【あなた、早く食べて。大好きなウインナー冷めちゃうよ】


【お父さん、食べないならちょうだい!!】


 うーん、この二人が最強の剣士と白魔道士だったとは、不思議だ…


 これで平和になるのかな。結局あの悍ましいモンスター達は地球外生物だったとまでしか解らない。何のために?


 あと、俺がフェニックス🐦‍🔥だったことも、幻獣とかそういうのよく解らない。


【モグッ!!】


りあが、いきなりウインナーを、


【食べて!!さっきから何考えてるの?】


【…おい!!詰まるだろ。美味いけどさ】


【お父さん、ルー、食べ終わっちゃったよ。早く行こうよ。観覧車🎡乗りたい、お化け屋敷入りたい!!】


考えなくていいや。こうして平和がある。


ルーを抱え上げて、


【じゃ行こうな。戦い続けていたもんな】


ルーは、


【誰が?お父さんヒーローごっこしていたの?ヒーローショーも見たい!!】


こうして、三人で遊園地🎡へ


りあ、とても子供がいる妻には見えない。


通りすがりのヒソヒソ声…


 どうせ、お前達は、りあに見惚れているんだろ。俺の妻だからな!!見る分には構わないけどさ。


【さっき、お母さん、かっこいいお兄さんに声かけられていたんだよ。ねぇーお母さん】


【ルーちゃん!!それは内緒って…】


【誰に?俺がトイレ行ってる間か!りあ、その気になったんじゃ…】


りあは、両手で俺の顔を抑えて、


【あなた!!自分の妻を信用出来ないの?】


【す、すみばぜん…手をばなしでく…だざい…】


 りあの力、健在だな。自覚はないかも知らないが。手加減してくれよ。


【あー、お父さん怒られてるー】



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