第19話 部屋

 相変わらず降って来るんだよ。ここはそういう場所じゃないからな。


【大丈夫?】


もう驚かないが、想定していた通りの、


【涼くん!!お爺さんは?ルーは?】


 りあ、帰ったんじゃなかったのか?今回は記憶あるな。それもそうか、そんな記憶操作するタイミングなんて無かったな。爺さん単独で敵陣に…


【りあ、何でこの時代に?もっと先の時代だったよな?】


【私にも解らないの…お爺さんは、無事じゃないよね?きっと…ルーは?逃げきれたはず】


【りあ、爺さんがここに来れないと、りあも帰れないだろ?ここに暫くいて、戻る方法を…】


りあは言い終わる前に、


【戻らなくていいの。あの世界に私の記憶がないの。ねっ、涼くん、あなただけなの。私の存在を、生きる意味を知ってくれてる人は。暫くと言わずにずっとここに居させて】


それは、俺は嬉しいけど、いいのかな?


【りあ、それで良ければ俺は】


言い終わる前に、飛びついてきた。


う、嬉しいーーーーー!!!!!


彼女出来たって言っていいのかな?



………………………………………………………



りあの服を考えないとならない。


 まずは食事だ。何か食べさせよう。情けないことに自炊は簡単なものしか出来ん!!


🍞、目玉焼き、ウインナー、スープ、コーヒー


これでも出来るだけのことをしたつもり…


和食のほうが良かったかな?


【りあ、服買いに行く前に腹ごしらえだ】


りあは、🍞を珍しそうに見て、食べて、


【これ!!すっごく美味しい。風味豊かな、古代文明にはこんなに美味しいものあったのね】


今、気がついたが、りあは汗はほとんど。


あんなに舞うように戦ったのに?


【りあ、住んでいた時代にこういう食べ物無かったの?どんな生活だったの?】


【これもなんていい香り!!こんな☕️も無かった。食べ物はサプリメントのみ。それで栄養補給して、それ以外は特に。水分は昔からある水だけどね。それも決められた量を飲まないとならないから辛かった。ねっ、これ?なんて飲み物なの?】


【コーヒー☕️って名前。種類はたくさんあるけど、これはホット用のブレンドだから元となる豆は解らない】


りあ、キョトンとして、


【ねー、ここに住んでいいんだよね?】


考えたら、俺、職場に行く時、りあは?


【いいけどさ、まず日中は俺は…】


【働きたい!!だって、何もしないで住まわして貰うわけにはいかないもん】


【じゃあさ、俺の妻ってことで】


さりげなく、すげーこと言ってしまった!!


【いいよ。私でいいの?ねー、あ、な、た❤️】



おっ!!



おおっ!!



おおおっ!!



くー!!!!!



ついに、ついに、彼女が出来た!!!


というよりも飛び越えて、奥さんが!!!



しかも、しかもだ。こんなに可愛い。



もう、戦闘に戻るのは嫌だぞ。



※バタン、ドタン!!※ きゃー😱



……今度は誰だよ………この部屋って……



何でみんな上から降ってくるんだ?



今度は誰だよ、せっかくの新婚生活なのに。

 





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