第20話 予知

りあとの生活を考えていたのにな。


たぶん、この娘、だいたいの予測はつく。


【いったー、もう!!】


やっぱね。


【ルーちゃんも戻れなかったの?】


【えっ?りあ…さん?じゃ、りあさんも】


そっか、鈍い俺でもだいたい想像がつく。


 爺さんが、戦いながら俺達をそれぞれの元の時代に戻した。だから何ヶ所にも戻すことは出来なかった。


無事では無いんだろうな、爺さん…


その説明を二人にして、りあは、


【あの敵を倒せば、地球が未来が変わると思って、でもその未来を確認することは出来ない。

この世界はどっちみち変わらず存在してる。悔しい…私達の居た未来を確認することが出来ないなんて。それに、お爺さん、どうしてあんな無茶を…】


※ドスン!!※


これも予想通りだな。


【おー、痛いのー、せめて布団に着地出来るようにするべきじゃの。おっ、揃っとるな】


だいたい何でこの部屋に集まるんだよ。


【爺さん、無事だったのか?】


【…すまん、わしの力では倒せんかった。それでの、やり直しじゃ、力を貸してくれんか?そのためには少し戦い方を変えねば】


確かに、戦闘では俺は役立たず…


ってことは!俺が何とかしないとってこと?


【涼殿、お主の未知数である戦闘力、目覚めさせねば。何か発動するきっかけは無いのかの】


フェニックス🐦‍🔥だろ。んー、難しいな。


なんで俺の部屋に集まるんだよっての!!


土足だし、戦闘後だから、汚れてるしさ。


【涼殿、お主何故、怪我一つないのじゃ?あれほどの戦闘と、わし達がここに落ちてくるのに何故ぶつからんのじゃ?】


そう言えば、何となくその場所にいないな。


普通に無意識にかわしてるってことかもね。


【勘が良いってだけじゃ、説明つかん。これはとんでもない予知能力じゃろ!!使えるんじゃなかろうか?】


ルーは、


【えー、じゃあさ、さっき私が落ちてきた時に受け止めてくれても良かったじゃないですか!!こんな可愛い娘が落ちてきたのにー】


りあも、


【涼くんに受け止めてもらいたかったのにー】


爺さんも、


【そんなわけじゃ、涼殿。その力を鍛えて戦闘を有利ににするのじゃ。そして、今度こそ、倒すのじゃ】


そんなに優れてるとは思えないけどね。


はぁー、続くのか戦闘…


【涼殿、何度来ても茶☕️も入れてくれんの〜】


【涼くん、シャワー借りていい?汗かいちゃった……二人、見ないでよね。どう?ルーちゃんも入る?】


【入る入る!!】


戦いに備えてって言う時に緊張感ゼロだな…





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